「おくりびと」を観ました。観ようと思っていました。
モントリオール世界映画祭のグランプリを受賞した作品です。

田舎に帰りひょんなことから「納棺師」となった主人公(本木雅弘さん)。

納棺の際に垣間見る家庭や故人の事情に驚いたり感動したりしつつ、「納棺師」としてのやりがいを見つける中で、その職業に対する差別や偏見に悩む場面もあり・・・

3回涙が出ました。やはり親のことを思い出しました。

お芝居なので、遺体が遺体に見えないのは当り前ですが、そこを引いても、よい映画だと思いました。

母が亡くなった時は、湯灌をしてから、納棺していただきました。
某大手葬儀社の斎場にちゃんと設備が整っていて、本当にお風呂に入れてきれいにしてもらいました。
母はおそらく体重が25kgくらいになっていたので、若い女性と大柄な男性の2人ですみました。
女性の方が本当に丁寧に湯灌してくださり、薄化粧をしてくださいました。

ほとんどお化粧をした母の顔を見たことがありませんでしたので、本当に本当に綺麗だなぁと思いました。
映画の中に、その時の私の気持ちとかぶる台詞がありました。

感謝こそすれ、偏見や差別的な気持ちを持つなんてあり得ません。
映画にはその気持ちとかぶる場面がありました。

経験があるので、よい映画だと思ったのかもしれません。
父(13日(初日)に観に行ったらしい)も、一緒に観た主人もよかったと言っていました。

全然誰も見送ったことのない若い人の感想を聞いてみたいものです。