1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた 死ぬときに後悔すること25 というのが正式な?題名です。

忘年会の後の衝動買い2冊のうちの残り1冊。

著者の患者さんが死ぬ際にこんなことを後悔していましたよ〜という本です。
●たばこを止めなかったこと
●感情に振り回された一生を過ごしたこと
●他人に優しくしなかったこと
●故郷に帰らなかったこと
●会いたい人に会っておかなかったこと
・・・以上、本の帯どおり。大反響5万部突破だそうです。
読めば、きっとあなたの人生が変わります だそうです。

患者さんはこのようなことを後悔していたので、みなさんもそのような後悔がないように、これを参考にしてくださいね、というのが趣旨のようです。

中に、「子供を育てなかったこと」というのがありました。
いやぁ、私も死ぬ間際に後悔するのかなぁ。するかもしれないし、しないかもしれない。
著者の知る限りでは、子供なんて持たなければよかったと後悔している人はいなかったそうです。

私の母は次男が統合失調症で仕事もできず、結婚もできずで、元気なころは行く末を案じていましたが、死ぬ間際はその存在なんて気にかけていませんでした(自分のことで精一杯)。
でも、私のことは産んでおいてよかったと言ったそうです(亡くなる数ヶ月前)。そら、毎日会いに行って必要なものとかも買って(父に頼んでもなかなかうまく伝わらない)、トイレにもついて行きましたから。

本のとおりに、がんばって子供を持っても、それが幸せにつながるかどうか。ほとんどの人は幸せでしょうけど(当たり前のことと言ってもよい)、そうならないケースもあるので。この本は参考にしません。

もう少し、実例の描写が多いかと思っていましたが、この著者の「意見」が多くて、説得力に欠ける気がしました。死に際の患者さんの言葉をストレートに伝えてくれた方が身につまされるというか。

まぁ、こんなもんかなぁという感じでした。
とりあえず、自分なりにやりたいことはできるうちにやろうと思います。

できないものはできないで、しょうがないし〜

「死ぬときに後悔すること25」緩和医療医 大津秀一著
 到知出版社