図書館で借りた本です。これも予約がけっこう入っていました。

著者の鎌田實先生(医師)は、著書多数、ラジオ番組のゲストとしても登場するし、イラクやチェルノブイリなどの医療支援等にも積極的に取り組んでおられるようで、露出度は高いと思います。

もう今は「死語」になったと思われる「KY」(「空気が読めない」)ではなく、「空気は読まないでいい」という本です。

空気を読み過ぎて、おかしくなってるんじゃないか?という問題提起。

そして、空気に負けない、空気をかきまわせ、空気に染まってみる・・と色々な角度から、鎌田先生の体験したこと、出会った人について書かれています。

お医者様ですので、終末期の患者さんの話も出てきます。電車の中で読んでいて涙ぐんでしまったことも。

空気をあったかくしたら何もかも解決するわけではないと思いますが、読む人それぞれの立場から、一つ二つ胸を打つ話があるのは確かだと思います。

元気ももらえるかな。なんか、がんばらないといけないな・・と思った一冊でした。

「空気は読まない」
 鎌田實著 集英社