今、公開中ですね映画

ラジオで海堂尊氏が「ジーン・ワルツ」について説明されていました。

●産婦人科医療の問題点
●受精卵が胎児になるまでの話(これについて医学的に言うと「発生学」)

をパッケージにしました、ということでした。

前者については、読んでいて「大野病院事件」をモデルに書かれているのかなとすぐに思いました。この事件により(医師は無罪確定しましたが)、リスクが高すぎると産科から手を引いてしまう病院が増えたと聞きます。緊急分娩の受け入れ困難(いわゆるたらいまわし)もこのような事件が背景にあると・・・
また、国立病院の独立行政法人化の問題点についても海堂さんガンガン書いてますって感じです。

後者は特に不妊治療に焦点が当てられています。主人公の曾根崎理恵医師は顕微授精のスペシャリストとか。
ふ〜ん、お医者さんじきじきに顕微授精するのか。私が知る限りでは「培養士」という肩書きを持った別の専門家(試験とかあるのかなぁ?)のお仕事かと・・どうなんでしょ

そう来るか?

という最後でした。・・若干無理があるかなぁ〜・・と思いましたが。
でも面白かったし、経験のある部分では思うところも多く。

この本、個人的には若い女性にも読んでいただきたいです。
発生学について大学での講義という形でわかりやすく説明されます。
例えば「卵子が老化すること」などをちゃんと知って、出産適齢期に出産しないと子どもができにくくなることを理解していたら、もう少し出生率も上がるし、不妊治療の長いトンネルに入る人も減るのではないかと思います。

私も無知で出産適齢期を逃した人間です〜(恥

正常に生まれ落ちること、これがいかに奇跡であるか・・・これも強く訴えられていたように思います。(正常に生まれ落ちても後天的に背負う苦しみもありますが。)
出産という明るい出来事の中にも、1000人に4人は死産であるという事実。そういうことを知っていることも必要ではないかと・・思いました。

物語の中では不妊治療の中の「代理出産」の問題についてクローズアップされていましたが(代理母を主人公とした「マドンナ・ヴェルデ」はNHKでドラマ化される)、卵子提供の問題も高齢出産の某サイトでは熱く議論されています。

映画も観たくなったなぁ〜。どうしようかな。
海堂さん、作者でありながら不覚にも映画を観て泣きそうになったそうですよ。

ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツ
著者:海堂尊
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