今年はもっとたくさん本を読みたい

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:905ページ
ナイス数:9ナイス

僕の死に方 エンディングダイアリー500日僕の死に方 エンディングダイアリー500日感想
正直、金子さんが大活躍の頃、私は彼に興味がなかった。亡くなってからあんなに痩せてはったんや〜と思ったくらい。この本を読み、その見事な「死に方」にもちろん感服したが、流通ジャーナリストになるまでの取り組みや最期までその仕事を貫かれたことに感動した。プロだ。この本執筆にあたり金子さんは、自身の集大成とすることに加え、自分の影響力や肺カルチノイドという病気等々から、この本の売上を流通ジャーナリストとして予測、これなら愛妻・稚ちゃんが(経済的に)十分生きていける・・という気持ちもあったのではないだろうか?
読了日:12月25日 著者:金子 哲雄
殉死 (文春文庫)殉死 (文春文庫)感想
高校生の頃、桃山御陵(明治天皇陵)はクラブ活動のトレーニング場所。近くの【乃木神社】のトイレで云々・・のコワい話をしたものである。乃木大将はそういう意味で身近であった。子どもの頃、ドラマでこの【殉死】シーンを見た。妻・静子を先に逝かせたという記憶アリ・・この本で、そこに至る15分に緊張。乃木大将は軍人として無能だったと司馬氏。幼少のころの異常な臆病さ、独特の【こだわり】、今で言う発達障害的な部分があったのではないかと思う。それでも、大将まで上りつめた乃木・・周りのフォローあってこそだったのね(-"-)
読了日:12月22日 著者:司馬 遼太郎
さくら道―国鉄バス車掌佐藤良二さんの生涯さくら道―国鉄バス車掌佐藤良二さんの生涯感想
つい先日「さくら道国際ネイチャーラン」というマラソン大会の存在を知った。その大会が佐藤良二さんの遺志を受け継ぐものだと知り、この本を読んだ。太平洋と日本海を桜でつなぎたい、人が喜ぶことをしたい・・佐藤さんは、桜を愛した一人の【普通の】男性であったが、「如何に生きるか」を、ここまで突き詰めることは少なくとも自分にはできない。感動。ただひとつ気になったことは、彼の妻子がどう思っていたか?ということ。特に妻は苦労を強いられたハズだから・・でもその心配は・・・この大会を目指そうと決めた!それが答えです(^^)
読了日:12月12日 著者:
やめたくなったら、こう考える (PHP新書)やめたくなったら、こう考える (PHP新書)感想
有森さんの狙いとしては、自分がマラソンをやめなかった理由が、何かをやめようとしている人達の役に立てば・・ということなのかと思うが(「はじめに」にあるように)・・どうだろう?単なる自叙伝かしらと・・。マラソン好きの私としては、有森さんがエリート的な選手ではなく陸上競技を続けることにも苦労したこと、あの2個のメダルの裏側にある思い、それらを興味深く読んだ感じ。ターゲットは誰?若者?若い親?ちょっとわからないな〜・・有森さんのこの本に対する思いが伝わっている人はどのくらいいるのだろう?
読了日:12月8日 著者:有森 裕子

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