2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1239ページ
ナイス数:17ナイス

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)感想
老父が買いためた『このテ』の本を今月一気に読むことにした。特養で常勤しているからこそ知り得た「枯れるような穏やかな死に方」満載。軽妙な語り口で笑えるし、死を意識することはその瞬間までをどう生きるか考えること、という著者に同感。ただ、言いたいことはわかるが「繁殖を終えた生きものは・・」を多用されることに抵抗アリ。人間だけは繁殖できなかったことに【絶望】【悲しさ】【悔しさ】等の複雑な思いを抱いたまま死を迎える個体も存在する生きものだから。繁殖期云々の例示は1回で十分インパクトあると思うんやけど〜(^^ゞ
読了日:4月3日 著者:中村 仁一
医師が教える幸福な死に方 角川SSC新書 (SSC新書)医師が教える幸福な死に方 角川SSC新書 (SSC新書)感想
父が買った「このテ」の本2冊目。「大往生〜」の中村先生と比較すると上品(笑)、QOLならぬQOD(クオリティ・オブ・デス=死の質)と、健康寿命をキーワードにされているが、言いたいことの多くは同じかと。著者の専門の一つが腎臓病で、人工透析を【延命治療】ととらえたところに驚き&ナルホド。巻末の「医療処置意思確認表」は使えそう。栄養摂取法一つとっても末梢静脈栄養から胃ろうまでと細かい。私が記入したエンディング・ノートは「延命治療を希望するかどうか」みたいに大雑把。この表でバージョンアップしよ(^^)
読了日:4月9日 著者:川嶋 朗
「死は大事な仕事」しっかり死ぬということ「死は大事な仕事」しっかり死ぬということ感想
父が買った「このテ」の本3冊目。対談本。二人がお互いの毒?を消し単独著書よりもイラっとせず。他の「このテ」の本同様、老いを受けれよ・死をもっと考えよ・医師を頼るな・・と言った内容だ。ひろ氏は宗教を説く人なので、中村氏単独では出てこない信仰についても言及されているのが違いかな。中村氏「長い医師経験のなかで、『この人はすごいな』と思わされた患者はいなかった」とか、勤務医時代には「患者はみんな助かるつもりで病院に入ってきた」とおっしゃるが、医師にすごい!と言わしめるほど【しっかり】死なんとあきませんか?(笑)
読了日:4月10日 著者:ひろさちや,中村仁一
朗らかに! 今すぐ始める サヨナラの準備朗らかに! 今すぐ始める サヨナラの準備感想
父が買った「このテ」の本4冊目。対談本。前回の「仁一VSひろさちや」は信仰心のない私にとって無益であったが、地域医療に取組む医師・伸一氏との対談は、「具体的な対応策」に踏み込んでいて参考になった。【60代】で準備を・・には同感!この本の購入者(父84歳)は歳の割には元気だが、さすがに判断力や実行力に欠け、このテの本を次々と買うだけで何も進めていない。母はすい臓癌闘病中「80歳になったら色々整理始めようと思ってたのに」という名言と多くのガラクタを残し、79歳で逝った。巻末「生きて逝くノート」絶対活用するぞ!
読了日:4月21日 著者:中村仁一,中村伸一
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年感想
「ノルウェイの森」以来。今回も買うつもりはなかったが、実家にあったので読んだ。父が本屋に「どっさり積んである」という理由だけで購入したのだろう。父はチラッとしか読んでいないみたい。84歳にはムリ(^^ゞ私は勝手に「ミステリー」として読んでしまい、いずれ灰色も緑色も白色もすべて一本につながるとかっ?と期待し・・あ、そうじゃないのね?と気づき、あ、さらにそこも結論は出さないのね?これが村上ワールドなのね?とわかった。ひじょうに繊細に主人公の心理や風景を描いていると思うのだが、私にはその繊細さがしんきくさい・・
読了日:4月24日 著者:村上 春樹

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