2014年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1972ページ
ナイス数:72ナイス

お寺の教科書 増補版お寺の教科書 増補版感想
父購入本。京都市在住、京都大好き、京都本もアレコレ買う父。表紙デザインに魅かれたか?お寺検定を受けるのか聞くと「そのつもりはない。」それならば!ともらい受け、検定にも申し込んだ。が、これが単に読むとつまらない^^;まさに教科書!お寺の定義や歴史・建築様式・・・一遍と時宗・・なかなか頭に残らん!仏像の項で、ネット検索して画像を見ながら読むとグッと面白くなった。○○菩薩の刺青写真いっぱい出てくるやん(余談)。9月7日の検定3級はちょっと危ないけど、お寺や仏像、そもそも仏教、もう少し知りたいな〜と思った。
読了日:9月4日 著者:頼富本宏

破獄 (新潮文庫)破獄 (新潮文庫)感想
相変わらずの吉村作品、ハズレなし。佐久間の驚くべき身体能力、集中力、記憶力、洞察力、計画性が、ほぼ脱獄にのみ発揮されたことが残念。この時代の網走を始めとする刑務所の状況は、「道まで耕した」という亡き母の話を聞いていた私でも想像を絶した。そして、時代によっては刑務所内で囚人と看守の立場が逆転するという事態も起こる、ということも知った。今まで読んだ作品と同様、主人公の死の瞬間まで淡々と描かれている。そうか、同じ時代を生きてるのか、私。モデルとなった脱獄王の証言本があると知り、図書館予約した。読み比べが楽しみ。
読了日:9月9日 著者:吉村昭

脱獄王―白鳥由栄の証言 (幻冬舎アウトロー文庫)脱獄王―白鳥由栄の証言 (幻冬舎アウトロー文庫)感想
吉村昭氏の「破獄」を読了し、そのモデル・白鳥由栄氏や関係者への取材がベースのこの本も読んでみた。「破獄」に登場したエピソードは大体出てきたが、初めて知ることも多かった。「破獄」は【小説】なので吉村氏が語る「史実は曲げず」アレンジされているところが(当然に)ある・・ということが、こちらを読んでよくわかった。吉村氏が「破獄」を執筆した時の裏話が知りたい。出版時期も近いし、吉村氏、斎藤氏がお互いを意識することはなかったのだろうか。特に白鳥氏死後の感動的なエピソードを「破獄」では描いていないのが気になる。
読了日:9月15日 著者:斎藤充功

人に聞けない 大人の言葉づかい人に聞けない 大人の言葉づかい感想
四廻り目の年女となった今年、年相応の「らしさ」を身につけているか?と問われると自信がない。話し方、敬語、会話、文書・・色々な場面の色々な事例をもとに、エッセイ仕立てとなっていて読みやすい。知らなかった・・気をつけなければ・・さすがに「ご芳名」の「ご芳」は消しているぞ・・などとチェックしながら読んだ。大人の言葉づかい、身につけたいものだ。 1923年生まれ、文学博士ゆえの「さすが先生!」という部分と、1923年生まれゆえの(この本の執筆が10年ほど前ということも合わせての)「古さ」、両方があった。
読了日:9月17日 著者:外山滋比古

自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21)自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21)感想
父購入本。白澤卓二先生には及ばない?けど、小林先生もイロイロと出版していらっしゃる^^;内容はこの本における【あきらめる】の定義、自律神経が良くも悪くも体に与える影響、【あきらめる】ための方法・習慣といったところか。要は、あまり深刻になり過ぎないことが大事、気持ちの切り替えが大事、睡眠とらなきゃダメ、といった内容。中には実践しようと思うコトもあった。人生において『あきらめたくてもあきらめ切れないことをあきらめる方法は?』と期待して読むとツラいかも。語源「明らめる」の解釈は仏教関係のHPの方が深かった^^
読了日:9月18日 著者:小林弘幸

わたしの取材余話わたしの取材余話感想
初出68年〜97年のエッセイ等が20余り。著者の逝去4年後に出版。著者作品にハマり、どんどん読んでいる最中だが、時々このような裏話を挟むと、作者の意図をより理解できる気がしておもしろい。先日「破獄」とそのモデルとなった人物の証言がベースの「脱獄王」(斎藤充功著)を読んだ時の疑問が、余話の中で少し解決できた。後半の『歴史はくり返す』を読むと、著者が東日本大震災とその後をどう書くのかが知りたくなる・・と言ってもせんないことだが。著者の淡々とした筆致のワケも最後のエッセイでわかったような気になっている^^
読了日:9月22日 著者:吉村昭

新装版 赤い人 (講談社文庫)新装版 赤い人 (講談社文庫)感想
これまで読んだ作品でも、著者が主人公の死までを淡々と描いたように、樺戸集治監(監獄)の設置から廃監までが、淡々とした(解説曰く「硬質」な)筆致で書かれている。農事監獄として始まり、無期刑・長期刑の囚人を収容。その後、道路開削等の重労働を囚人に課す。脱獄と捕縛の繰り返し・・。先日読了の「破獄」に続き【懲罰】とは、と考え込む。樺戸集治監とともに誕生した現・月形町。いつか訪れてみたいと思う。廃監でこの小説は幕を閉じると思って読み進めていたが、そうではなく少し違和感。解説者がその点を深読みしていて、なるほど^^
読了日:9月24日 著者:吉村昭

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)世界から猫が消えたなら (小学館文庫)感想
父購入本!この本を85歳が買った理由。教師だった父の教え子にネコだけ描くイラストレーターがいて、海外で独り、数匹のネコと暮らしている。地元で年に一度開催の個展が毎回楽しみな父。本屋でおそらく、世界から猫が消えたら彼はどうなるんや!と即買い→読了せず→ワタシ持ち帰る。むむ、奇想天外、突っ込んだらいけないキリがない。母さん・父さん・小動物で感動を誘う?母との最期の旅行経験アリ、老犬との別れも近いであろうワタシはそれを思い出すことで少し目頭が熱く^^;とは言え、○○が消えたなら?と考えることは必要だと思った。
読了日:9月26日 著者:川村元気


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