2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3774ページ
ナイス数:102ナイス

墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)感想
図書館本。今年8月の日航機123便墜落事故に関する報道番組を見たのを機に予約、順番が回ってきた。関心の高さがうかがえる。123便墜落後の遺体身元確認127日間の記録が本書のすべてである。「沈まぬ太陽」を読んで多少知っている内容もあったが、身元確認班長として現場を指揮していた方の記録はやはり違う。【壮絶】【極限状態】【執念】・・どんな言葉をここに書いてみても虚しい。少しでも当時の状況を知ることができたのはよかった。日航関係者(遺族担当)の話も聞きたい・・とふと思った。
読了日:11月3日 著者:飯塚訓

智恵子飛ぶ (講談社文庫)智恵子飛ぶ (講談社文庫)感想
吉村昭の本ばかり読んでいるので、たまには奥様の本を、と手に取った。著者自身が同業の夫を持つ身であり、芸術家と作家という違いはあるが、何か智恵子への思い入れを感じた。「あどけない話」と「レモン哀歌」しか知らなかったが、智恵子の学生時代から光太郎との生活まで、まったく飽きさせない本だった。この時代の人って熱い。親族に同じ病気の者がいるのでそういう点でも興味深く読んだ。智恵子もまた統合失調症の「ストレス・脆弱性モデル」にガッチリあてはまる。晩年は大変だったけど、愛を貫いた智恵子は不幸ではなかったかな。(敬称略)
読了日:11月5日 著者:津村節子

智恵子抄 (新潮文庫)智恵子抄 (新潮文庫)感想
津村節子氏の「智恵子飛ぶ」と並行して読み、相乗効果を得ることができた。「智恵子飛ぶ」が当然に「智恵子抄」を参考にしているので・・。「智恵子飛ぶ」というフレーズが智恵子抄の中の詩に出てきた時、その意味がわかり、う〜ん(涙)明治の終わりから昭和の時代、いや、この時代だからこそこれほどに熱くストレート(?)なことが書けるのか・・現代の詩集をひとつも読んだことがないので比較できない^^; 波瀾万丈な二人の生活だったけど、これほどまでに愛し合えたのだからよかったよね・・とも思う。今、こんな純愛ってあるのかなぁ。
読了日:11月5日 著者:高村光太郎

よだかの星 (日本の童話名作選)よだかの星 (日本の童話名作選)感想
子どもの頃の国語のテスト、夏目漱石−こころ、森鴎外−舞姫・・のような、紐付け問題(そういう勉強)により、宮沢賢治とその作品も知っていた。48歳にして初めて読んだ!けっこう重い。この世ではどうにもならず、救いを天上に求めたよだか。他の命により生きている自分に気づいたよだか。子どもの時読んでいたら、外見で判断してはいけない、いじめてはいけない・・とか、それなりに感じたのかな。今の子は何を思うのだろう。高校生くらいまでに読んでおくべきだった作品、時々読もうと思った。なにせ読書嫌いだったのよね〜^^;
読了日:11月7日 著者:宮沢賢治

北天の星〈上〉 (講談社文庫)北天の星〈上〉 (講談社文庫)感想
江戸後期、蝦夷地に来襲したロシア船に連れ去られた五郎治と左兵衛。いやもう「破獄」で十分【極寒】を思い知らされたが、江戸時代のロシアって・・。それはそれは厳しい環境下で二人はなんとか生き延びていく。ロシアで一生を終わるつもりはない!そして逃亡。ドンドン読んでしまう^^;仲の良い友達だって旅行の間に気まずくなるのに、死ぬかもしれない旅だもの、人間関係大変。下巻が待ち遠しい!(ごめんなさい図書館です)。破船で漂流しロシアで日本語教師となり一生を終えた人が何人もいたことを初めて知った。勉強になるなぁ。
読了日:11月9日 著者:吉村昭

子どもに迷惑かけたくなければ相続の準備は自分でしなさい子どもに迷惑かけたくなければ相続の準備は自分でしなさい感想
父購入本。発行は去年10月。こんな本買っても準備するワケでもなく放置されていたので持ち帰った。さて、数日前に父が再びこの本購入!86歳の物忘れ、日常茶飯事(^^)・・ま、2冊目を父が読むかどうかは別として、私は3時間弱で読了。来年1月1日以降の改正事項は『相続税はかからないから〜』という方も一応チェックされた方がよろしいかと。また、相続税申告するしないに関係なく、相続はあるわけで(少額だって、借金だって)。迷惑かけられる可能性もあるし、子にもおススメ(笑)改正事項を含め基礎知識を得ることができた。
読了日:11月10日 著者:五十嵐明彦

医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく感想
父購入本。こういうタイトルに弱い。おかげで、数名のお医者様の本を読むことができた。がんの治療については近藤先生と真っ向対立といったところか。著者は内視鏡の専門医なのだが、妙にコラーゲンと免疫療法にこだわっておられるように思うのは気のせいかしら^^; 著者は(ネット情報を例に挙げて)「素人を騙すのは簡単」と述べておられる。この本の内容についてもワタクシ素人には正しいともそうでないともわからない・・ゆえに、一人のお医者様の見解として、何かあった時に思い出せればイイかな。2時間かからず読了。
読了日:11月14日 著者:石井光

生きかた 死にかた生きかた 死にかた感想
父購入本。こういうタイトルにも弱い。著者が僧侶で医師、実家近所の京都教育大学の教授というのも購入理由だろう。講演でも聴いたかな。子どもの精神科がご専門。日々の診察やカウンセリングのこと、僧侶になった経緯を語る上で欠かせない母親や生い立ち(名前【ヒサヒサ】の謎)、仏教とカウンセリングの絡み?が主な内容。前半はお子さんの発達に悩むお母さんに役立つ情報かもしれない。元気なうちに「死」について十分考えることが大切と説く。それでも歳をとるほど死にたくなくなる・・父を見ていて実感^^;1時間30分で読了。
読了日:11月15日 著者:友久久雄

北天の星〈下〉 (講談社文庫)北天の星〈下〉 (講談社文庫)感想
ロシアでの様々な危機を乗り越え五郎治は帰国。その後も苦労したが再就職でき、家族も得た。そしてロシアで覚えた牛痘術(種痘)で老後まで収入を得る。著者の「雪の花」で医家の良策は、種痘を秘伝とした五郎治を許しがたいと思い、ここでも同様に描かれているが、上下巻で五郎治の苦労を知る私は腹立たず。彼は日本で初めて種痘を成功させた。だがその偉大さをどうやって五郎治が知り得るだろうか。彼にとっては「生活の糧」でしかない。自分しかできない術でないと困るのだ。こういう五郎治だからこそ生き延びたのだ。あっという間に読了^^
読了日:11月16日 著者:吉村昭

朱の丸御用船 (文春文庫)朱の丸御用船 (文春文庫)感想
江戸後期、志摩国波切村(三重県大王町)の史実をもとに書かれた小説。安定の吉村節、冷静な筆致。海とともに生きる村で起きた不始末とそれを引き起こすことになった不始末。この二つの事件が交互に出てきて最後の悲劇にたどり着く。「破船」も海の恵みとしては同一の部分があるが、こちらの方がより複雑?な感じ。「破船」を読んだ方は、またおもしろく読めると思うのでおススメ。当時の廻船事情やそこで起きていた不正についても学んだ。脳内で映像をくっきり結べるのは吉村作品ならではなのかしら・・
読了日:11月21日 著者:吉村昭

医者に殺されない47の心得  医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法感想
父購入本。「『余命3カ月』のウソ」に続き、近藤先生2冊目。菊池寛賞受賞なさったのか。それは老父もますます買っちゃいます^^; 内容は「がん治療」に関しては近藤先生の一貫してのNo手術、No抗がん剤。その他の内容はまぁイロイロな情報源から持ってこられた印象で、知っているコトも多いかな。前作ではワタシも衝撃を受けたが、その後【この手】の本を(老父のおかげで)けっこう読んで、すべては[参考程度]にとどめよう・・という結論に。がん治療・・若者・子どもにも、近藤先生はご自身の方針を貫かれるのかな・・?
読了日:11月23日 著者:近藤誠

永山則夫 封印された鑑定記録永山則夫 封印された鑑定記録感想
ごく普通の家族愛の中で育っていたら、彼(則夫氏)は罪を犯さなかったのでは・・と思わずにはいられない。それほど彼の幼少期から犯行までの環境は悲惨であった。PTSD、虐待の連鎖・・犯罪に至るまでの心理は今こそ学ぶ必要があると思う。石川医師が鑑定記録を世に出すことにしたのは「第二の永山則夫」を出さないで欲しいという願いからだという。事件が起きるまでも、7人の兄姉妹で平凡な幸せをつかんだ人はいなかった。彼ほどでなくても家庭環境が影響したのではないか?ひとり優しかったセツ姉さんの人生を思うと本当にやるせない。
読了日:11月26日 著者:堀川惠子

心病む母が遺してくれたもの: 精神科医の回復への道のり心病む母が遺してくれたもの: 精神科医の回復への道のり感想
精神科医となった著者が母を受け入れる話かと思って読み始めたが、そうか、著者の「回復への道のり」の話だったのね。著者が10歳の時、母親が統合失調症を発症。先日読了した「永山則夫」と同様、幼少期の環境が大人になっても影響し、著者自身が精神的にかなり追い詰められボロボロに。「それでも私は回復できた、あなたにもできる」がこの本の主題。著者は母親に対してはあくまでも娘であり、精神科医ではなかったと思う。まず【統合失調症そのもの】を理解したいのであれば、この本にも出てくる中村ユキ氏の著書がイイと思う。
読了日:11月27日 著者:夏苅郁子

大正の后(きさき)大正の后(きさき)感想
大正天皇のイメージは「病んでおられた?」。小説なのでどこまでが真実かはわからないが、そのイメージを覆された思い。貞明皇后のお人柄にも感銘を受けた。皇子の后選びに、皇后がこれほど影響を与えることができたとは驚き。大正の后選びについても子どもの頃から行われていたことを知ると、平成(の後の)后選びについても、ご本人のご意向は大事かもしれないが、このくらいの勢いで臨むべきだったのかもしれない・・と感じた・・万世一系の皇室を維持するためには。今上天皇の国母・香淳皇后の性格にまで言及していることには若干不快感。
読了日:11月29日 著者:植松三十里

永観堂