謹賀新年

ご来光
朝、テレビをつけると、富士山上空から見るご来光を中継していた

2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1585ページ
ナイス数:43ナイス

もうひとつの「心病む母が遺してくれたもの」もうひとつの「心病む母が遺してくれたもの」感想
前作に続き読了。今作では「ドロドロとした闇の部分」に焦点を当てたそうだが、そうでもなかったような。永山則夫氏と自分とを比較した記述が多かったし、法律や精神科病院の実態にも触れているのだが、なぜかボヤけて見える。著者がやはり自分に焦点を当てているからだと思った。(永山氏は刑を執行されているのに終始呼び捨てなのはなぜ?)私も病者の家族だが、あまり響かなかった。家族であってもなかなか理解しがたい行動にも、本人にはちゃんとした理由があることを教えてくれたのは横田泉氏著「統合失調症の回復とはどういうことか」だった。
読了日:12月1日 著者:夏苅郁子

真実―新聞が警察に跪いた日真実―新聞が警察に跪いた日感想
北海道警察の裏金問題・泳がせ捜査失敗の記事・道警元幹部からの提訴(著者も被告の一人)の3つの時系列が読んでいるうちにちょっとややこしくなったがなんとか読了。警察と新聞社のなぁなぁはあるんやろうなぁと思っていたが、具体的にはそういう感じかとわかった。そんな体質を打ち破り北海道新聞が報道した裏金問題だけは道警も認めたのだった・・が、あとは道警(+元幹部)にしてやられた感。でも、真実(←表紙にデカデカ)はここにある!と著者は訴えている。泳がせ捜査失敗の話が実は・・という最後のあたりは、それが真実なら末恐ろしい話やわ。
読了日:12月6日 著者:高田昌幸

冬の鷹 (新潮文庫)冬の鷹 (新潮文庫)感想
解体新書=杉田玄白と、少なくとも私は記憶していた。前野良沢がその翻訳事業の盟主だったとは。但し、玄白の力がなくては出版にこぎつけることはなかったわけで。良沢も魅力的だが、私として今身につけたいのは玄白の実務力かも。蘭和(日)辞典もないのに(あったとしても専門用語とか文法とか難しい・・)この訳業はスゴイと思った。出版後の二人は対照的な人生。盛り上がりもなくその生涯の終わりまで淡々と描くのはやはり吉村流。平賀源内と高山彦九郎の登場は必要か?と感じるかもしれないが、読み終わるとやっぱり要るんやなぁ・・これが。
読了日:12月13日 著者:吉村昭

愛する伴侶を失って 加賀乙彦と津村節子の対話愛する伴侶を失って 加賀乙彦と津村節子の対話感想
伴侶を亡くしたお二人の対談。津村氏1928年、吉村昭氏1927年、加賀氏1929年生まれ、奥様は9歳若かった。私の父1928年、母1929年生まれ。母は吉村氏と同じ病、同じ79歳で逝った(父健在)。なので、自分の親と比較しつつ、敬愛する吉村先生の晩年のお姿を想像しつつ読んだ。闘病生活も大変だが、突然の別れもキツい。夫婦のあり方や死生観等対照的なお二人であるが、妻や夫への深い愛情については共通。お墓のことはどこもイロイロあるのね^^; 津村氏の最後の答えにキュン。自分たち夫婦の将来も考えさせられたなぁ。
読了日:12月14日 著者:加賀乙彦,津村節子

皇太子婚約解消事件皇太子婚約解消事件感想
皇太子(大正天皇)の后選びにあたり、宮中首脳が「顔が」「背が」「性格が」と言いたい放題^^; こんな話もありつつ、幼少時の皇太子、伏見宮家の歴史、禎子女王との婚約解消後の后候補浮上、その後の伏見宮父娘等々について、内親王御養育主任の日記を中心とした膨大な参考文献により書かれている。先日読んだ「大正の后」では知ることのできない婚約解消にいたる経過や明治天皇の思い・・興味深かった。「大正の后」でも登場した「宮中某重大事件」では婚約が解消されなかったから、今の天皇陛下がいらっしゃるんだなぁ。なんだかスゴイ・・
読了日:12月20日 著者:浅見雅男

(005)ストイックなんて無用だ (ポプラ新書)(005)ストイックなんて無用だ (ポプラ新書)感想
著者60歳からのトライアスロン挑戦。さすがはビジネスリーダー、ストイックではない金の使い方だ!FINISテンポトレーナ、TPマッサージボール、カスタムインソール等の充実グッズ、食事にはマンナンヒカリ、サプリはMUSASHI。審査を経て入会できるスポーツクラブで専属トレーナー付き筋トレ、OWS個人レッスンはライフセーバー同伴。瀬古さん紹介のトレーナーのマッサージや有名カイロプラクターによるケアで故障対策も万全。庶民にはムリ〜^^; ビジネスの話は思いつくままのエッセイ風。興味のある人にはこれもイイのかな?
読了日:12月23日 著者:原田泳幸

真昼の花火真昼の花火感想
四編の中で表題作がかなり長く中編。まだ三輪トラックが走る時代、繊維業界での新旧変化を描く。「旧」の家業を継がず、「新」の大手会社に属し板挟みになる【私】。どうなるどうなる?と読者はハラハラ。しかし物語は【私】の感情の起伏さえも淡々とした書きぶりで進んでいく。読者が望むようには相手をギャフンと言わせてくれない。そこが良い^^ 自伝的な二作もそれぞれに印象的で卒業証書の話の続きが気になる。ボクサーの話はモデルとなる人物がいるのだろうか。衝撃的なラストもあくまでも冷静な筆致・・。短編もイイです!吉村先生っ!
読了日:12月25日 著者:吉村昭


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