たなべぇ1月2日、和歌山まで。塩鯖一本丸焼きを探しに行ったがなかった。
夫の実家(両親はすでに亡い)に一番近い大手スーパー・・(と言っても、実家へはそこから車で30分はかかる)生の塩鯖はあったけど家で丸焼きムリ〜
年末に行くべきだった。年末ならあった可能性大。こっちで鯛の尾頭付きを売っていたみたいに。
昔は正月のために一人一本焼いたという塩鯖。山奥の町ゆえの年越しの工夫なのかな〜。
←田辺市ゆるキャラ「たなべぇ」。武蔵坊弁慶生誕の地とは知らなんだ。
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2015年の目標は100冊
2014年の読書メーター
読んだ本の数:84
読んだページ数:21758ページ
ナイス数:524ナイス

人間にとって成熟とは何か (幻冬舎新書)人間にとって成熟とは何か (幻冬舎新書)感想
「老いの才覚」よりイラッと感は少なかった。深いような、単なる批判に終始しているような。「で、成熟って何?」と思うことしばしば。反面、溜飲を下げたエピソードもあった。文章は面白いと思う。 「世話をしていた人が亡くなった時にその息子から感謝されなかった」婦人の話は唯一ズキンときた。私にもそんな経験があった気がする。他人の評価を期待して行動してしまうこと。著者と同年代の亡母に「お礼言われたいと思ってやるくらいならせんとき!」と言われたな(笑)他の評価を良い意味で気にしなくなるのは、たしかに成熟の一つの証かも。
読了日:1月6日 著者:曽野綾子
仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング  角川SSC新書 (角川SSC新書)仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング 角川SSC新書 (角川SSC新書)感想
途中まで読んでいて、数か月間中断・・前半は忘れてしまった〜^_^; ジョギングのような運動が、脳になんらかの影響を及ぼすことについて、この本だけでは納得できなかったと思う。 しかし、先日のNHKスペシャルを見たのでそうかもしれない〜という気持ちになった。アルツハイマー型の認知症の進行を抑えるのに、運動+記憶テストが一定の効果を示した、というヤツね。 スロージョグの方がウォーキングより消費カロリーは大きいとのことだが、ウォーキングはもちろんスロージョグだけでは痩せない。少なくともアラフィフのワタシの場合。
読了日:1月23日 著者:久保田競,田中宏暁
花のズボラ飯花のズボラ飯感想
サケトーさっそく作るべく、昨日業務スーパーで材料買ってきたww
白黒のマンガって料理なんか特にわかりにくいから、その分花ちゃんがセクシー&饒舌なんかな。
夫単身赴任ノーキッズが自分と重なり、花ちゃんに共感する単純なワタシ〜(今は帰任したけどね)。
深く考えずに読めてストレス解消になったので、2巻も買ってます(^^ゞ
読了日:1月26日 著者:久住昌之,水沢悦子
池上彰が読む小泉元首相の「原発ゼロ」宣言池上彰が読む小泉元首相の「原発ゼロ」宣言感想
読み終わって・・あれ?池上さんは「どっち派」でしたっけ?となったのが率直な感想。 池上さんと学生さんとの対談は新鮮というか・・わからずに「そら原発ゼロ目指した方がええんとちゃう?」と思う(ワタシみたいな)のはアカンな、と思った。 そして、フィンランドのオンカロ。オンカロを受け入れた地域の長の話が考えさせられる。日本では中間貯蔵施設でさえ・・。 細川さん都知事選出馬で、少しこの本が話題になったけど、東京五輪は辞退すべきとの意見は気が変わったようで。とりあえず、選挙までに読み終えることができてよかった^_^;
読了日:1月31日 著者:池上彰
永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)感想
百田氏がラジオで語っていた「この本を書いた動機」。自分達世代は親から戦争の話を聞いているが、その子世代には伝わっていない。この世代以降に先の戦争を伝えたい。それ故孫が祖父のことを調べるストーリーとなったようだ。 たしかに私も母からよく戦時中の話を聞いた。子はないが姪甥が兄から聞いているとも思えない。そういう点で若い人が戦争を知るきっかけになればよい。ちなみに「影法師」と同じ理由で私は泣かなかった。劇的にしようとし過ぎというかな。実際、小説よりも奇なりなことはあったと思うけど。ヤクザの件など特に興ざめ。
読了日:2月8日 著者:百田尚樹
フィギュアスケーター高橋大輔を支えてきた食事パターン 身体を引き締める食べ方1:1:2フィギュアスケーター高橋大輔を支えてきた食事パターン 身体を引き締める食べ方1:1:2感想
もうすぐソチ五輪フィギュアスケート男子シングルSPが始まる。 応援しなくてはっ! 「身体を引き締める」という表現は売上のための作戦だろうけど、内容的にはけっこう納得した。炭水化物:タンパク質:野菜→1:1:2という基本構成がすごく取り組みやすいと思う。 アスリートではないけれど、これは使えると思った(^^)
読了日:2月13日 著者:石川三知
読み解き「般若心経」読み解き「般若心経」感想
ここ数年、やたらと般若心経の本を買う父、85歳。これも「おっ!」と思ったのであろうが、おそらく出だしで「何これ?」となってまったく読まなかったろう。いつものようにもらって来た。「お父ちゃんのことも書いてあるやん」と言ってやりたい。まさしく!なかなか死なない老人、母に先立たれた父・・ま、うちの父はまだ元気に歩いているが・・というわけで、比呂美さんの立場、死への思いが、かなりワタシとかぶってグッと来た。犬のことも。こないだ母の七回忌法要で「ねんぴーかんのんりき」が出てきた。いつもより楽しい?法要だった。
読了日:2月27日 著者:伊藤比呂美
犬心犬心感想
13年前なら(この本は無いが)どうだったろう?ウチの犬が1歳になる前、両親が72〜73歳の頃。何も思わなかったかも。老犬介護、遠距離介護大変やね〜くらいのことで。今、13歳の犬はタケと同様ヨボヨボ、骨ゴツゴツ。幸いまだ元気な老父を週に1〜2回訪ねる。自分に重ねてしまうがゆえに、読みながら笑ったり、涙ぐんだりした。淡々とした文章だが、私にはどの場面も目に浮かぶようだった。ウチの犬が3年前に大病し、もうダメかも・・となった時、私は母が死んだ時よりも号泣した。父には内緒。著者ならわかってくれるかもしれない^^;
読了日:3月11日 著者:伊藤比呂美
アルプスを越えろ!  激走100マイル―― 世界一過酷なトレイルランアルプスを越えろ! 激走100マイル―― 世界一過酷なトレイルラン感想
鏑木氏自らトレイルランとの出会い、UTMBでの走りやUTMF開催までの苦難等々を綴っている。ロード・トレイルを問わず、こういったランナーの本は時々読む。まったく雲の上の人ではあるが、その努力とか故障の苦しみとかを知ると自分もがんばれるかも〜と思えるから。イロイロと勉強になった。 ボリュームはないので、UTMBの一戦一戦がわりとあっさり目に記述されてるかな。例えば、カラダの変化とか心理状況とかをもっと知りたかったな〜と思った。氏がトレランレース開催を過疎地域の活性化への一助にしたいと考えていることにも共感。
読了日:3月15日 著者:鏑木毅
雪の花 (新潮文庫)雪の花 (新潮文庫)感想
幕末の越前、町医者の笠原良策が「種痘」によって天然痘から人々を救うために、まさしくその命をかけて尽力した物語。漢方医であった良策もまた最初はそうであったように、「知らないもの」(西洋医学・異国人)への抵抗感、パイオニアへのやっかみから、大変な苦労を強いられる。こっちもハラハラ。種痘経験世代ゆえ「かさぶた」が想像でき(笑)、興味深く読むことができた。
読了日:3月17日 著者:吉村昭
ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していくゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく感想
「ライブドア監査人の告白」が唯一、私が読んだ著者に関する本。著者が逮捕されたのが2006年だからその直後。あの頃、飛ぶ鳥を落とす勢いの著者をあまりよく思っていなかった。東大=すごくて当たり前と思っていた。しかし彼も人間だった。子どもの頃、ある日突然自分もいつか死ぬんだ!と気づきおののいたん、一緒やん(笑)ゼロにイチを足し続ける努力を彼は続けていたのだ、すごい努力の人だったのだ。ゼロに戻った著者は、また新しい事業を進行中。楽しみだ。おばちゃんも努力しようと思った。仕事って?と悩む若者、読むといいかも。
読了日:3月19日 著者:堀江貴文
終わりの感覚 (新潮クレスト・ブックス)終わりの感覚 (新潮クレスト・ブックス)感想
人生の終盤に差掛かったトニーが、忘れていた若き日の【行為】が人の人生に深く関わり、恨まれていることを知る。それほどに彼女の人生は悲劇的であるが、すべてがトニーのせいとも思えない。私の兄は精神疾患により生涯支援が必要であり、そこには高校生時代の出来事が深く関わっている。亡き母が兄を傷つけた人達が「今頃、この子がこんな風になってるなんて夢にも思てへんというか、思い出してもないやろな。」と愚痴っていたことを思い出す。その人達に責任はない。でも、確かに【連鎖】の中にいる。私も誰かを傷つけていないか?怖い〜^^;
読了日:3月24日 著者:ジュリアンバーンズ
花神〈上〉 (新潮文庫)花神〈上〉 (新潮文庫)感想
NHK大河ドラマを観たのは小学5年生の時、おもしろくて家族が1年間観ていたと思う。記憶に残っているのはラストシーンのみ、中村梅之助氏演じる村田蔵六がお天気の良い草原みたいな所を歩いている場面(船が嫌いで歩いて旅をした・・という記述とマッチ)。なので、ずっと読みたいと思っていた。上巻は百姓身分の出の蔵六が長州藩に取り立てられるまで。ウチの近所に一時住んではったんや(笑)この時代の身分制がよくわかるし、蔵六の人となりも理解できた。攘夷の気運も高まってきた!!中巻、借りて来ます(^^)/(買ってないんかい!)
読了日:4月5日 著者:司馬遼太郎
閉経記閉経記感想
老親介護、孫、更年期、ぶよぶよ・・なんであれ著者と共感できるトコロがない人(世代)にとっては、どうなんやろ?引いてしまうような。そろそろホットフラッシュ来るか?と思っているワタシですら「そこまでは別に知りたくないですが・・」と思った部分もアリ^_^; とはいえ、父だけが残って丸6年+ワタシもうすぐ48歳=これから行く道(多少状況は異なっても)色々と予習できたなぁ、自分の変化を楽しみたいなぁ・・と思ってみたり。「しておる」調はそれほど好きではないが、女友達少ないワタシには頼りになる先輩のような気がした。
読了日:4月14日 著者:伊藤比呂美
おふたり様のシンプルライフ  人生後半を生きる夫婦の健康で幸せに生きるヒントおふたり様のシンプルライフ 人生後半を生きる夫婦の健康で幸せに生きるヒント感想
読了・・ではないかな。パラパラっとになりました。ごめんなさい、「啓助さん」が受けつけないです。テレビでイイ大人が「おかあさん」と言おうものなら「母と言え母と。」と思ってしまうワタシ。どうもダメでした。 子なし夫婦なので、イロイロ参考になるかと期待して読み始めたものの、テーマが多くて、それぞれが浅い印象。たしかに素敵な方だな〜見せる収納いいな〜とは思ったけど。料理ならそれこそレシピ本の方を参考にすればよいな(今、関連本が左側にいろいろと出ている!)・・と思った次第です。
読了日:4月15日 著者:村上祥子
花神 (中) (新潮文庫)花神 (中) (新潮文庫)感想
「蛤御門の変」の後、桂小五郎の推挙で長州藩の軍務大臣に抜擢された蔵六(大村益次郎)が長州軍を率い始めた。蔵六の指揮に従えば勝てるという雰囲気になってきた。それはそれで痛快なのだが、蔵六、すご過ぎる。全部独学?書物から得た知識でこれだけ戦えるの?どんだけ天才?と不思議になりつつも、妻やイネとのエピソードで蔵六の不器用さに和む。銃の話は興味深い。【八重の桜】を観る前に読んでいたら、この頃の会津藩の銃についても少し理解できたかもしれない。ゲベール銃とかミニェー銃とか。さて残るは下巻(図書館予約済み^^;)。
読了日:4月21日 著者:司馬遼太郎
父の生きる父の生きる感想
あるきっかけで般若心経・犬心・閉経記読み、この本が最後、見届けねばと思って読んだ。某所で雑談中、65歳過ぎの男性に見せたら目次【親を送るということ】を見て、「親を送るゆうてもそんな簡単なことちゃうよっ!」と自分の経験をも〜語る語る!(私も1人送り済みですが〜と思いつつ聞く)人はなぜ親の介護や死の話になると饒舌になるのだろう。著者然り。私も一応ブログに書いた(笑)我が父85歳独居。読んでいて重かった。ピンピンコロリの難しさ。お父さん子やった著者でもいっぱいいっぱいやのに、父嫌いやった私、大丈夫か?(^^;
読了日:4月25日 著者:伊藤比呂美
マラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマンマラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン感想
「できるかできないか」ではなく、まず「やってみること」が大事。それを、マラソンでも実行してきた著者。始めて4年で!しかも、砂漠や北極や南極を含む数々のウルトラレースを大根やニンジャで!いわゆる高学歴、ビジネスリーダーとしてもかなりのやり手とお見受けする。ブログをもとにした本書の軽妙な文面・・エリートっぽさを隠した?(考えすぎ?)多忙な中で100kmサブ10は努力の人と思う。ブログと併せて読むと、写真や動画で臨場感が増す。ウルトラならではの高揚感や一体感、感謝、感動。人生は短い、まずはポチらんとね(^^)
読了日:4月28日 著者:小野裕史
ボクの彼女は発達障害: 障害者カップルのドタバタ日記 (学研のヒューマンケアブックス)ボクの彼女は発達障害: 障害者カップルのドタバタ日記 (学研のヒューマンケアブックス)感想
発達障害を持つ人が実際にどう大変なのか?発達障害を語る上でよくいわれる「生きづらさ」とは?といった事がそこそこワカル本。二人のキャラがかわいく、また、漫画を交えて描かれているので、ツラい場面もスッと読ませてくれる。発達障害の定義的なことについて詳細な説明はないので、他で基礎知識を得た上で読むといいかもしれない。私の兄が50歳過ぎてから発達障害の傾向云々を言われ、精神疾患との合併を指摘された。あおさんの話、あるある・・と思うことも多かった。パートナーなし。くらげさん、あおさん、ずっと支えあって生きてってね。
読了日:5月17日 著者:くらげ,寺島ヒロ
花神 (下巻) (新潮文庫)花神 (下巻) (新潮文庫)感想
顔に包帯を巻いた中村梅之助さんを思い出しつつ読了。蔵六最期の3年余で討幕司令官として成功、西南戦争まで予知して手を打った。天才。ただ、私には蔵六の花咲爺ぶりが今一つピンとこなかった。多分、この時代のコトがわかっていないから。同時代を描いた作品をもっと読みたい。下巻を読み思ったのは「お琴の人生」。この時代やからしゃーないとは言え、親に言われて結婚したはいいが、夫はほとんど家におらず、子もおらず、舅・姑の介護だけやれと言われてもなぁ^^;その点、司馬さんが「あとがき」でフォローされていてさすがと思った。
読了日:5月25日 著者:司馬遼太郎
信じてもらうための挑戦―掌蹠膿疱症は「治る」病気です信じてもらうための挑戦―掌蹠膿疱症は「治る」病気です感想
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)。掌→手のひら、蹠→足の裏に膿疱ができる病気で、何割かは骨関節炎を伴う。ワタシも最近手のひらにポチポチ、とうとう腰や鎖骨の痛みも出現(^^; この病気の第一人者の医師が著者、病気のことが詳しく書かれている。詳しすぎて難解なところも多いが、先日行ったクリニックでの処方の意味がわかったのは有益だった。 女優の奈美悦子氏が著者に出会い、この病気を克服したという本を書き、テレビにも出たそうで、テレビでの発言以来発生した「弊害」のようなことも愚痴ってあったのが興味深かった。
読了日:5月25日 著者:前橋賢
野垂れ死にの覚悟野垂れ死にの覚悟感想
老父が買った本。まさしくお二人の著書を足して二で割った内容。そのお二人の著書も父購入^^;・・納得できる部分もあるし、またその話?というところも多々あった。曽野氏は「野垂れ死に」という表現がお好きらしい。「老いの才覚」の中でも登場。その時も思ったが、曽野氏は野垂れ死にの心配は一切ないと推察する(勿論、ご自身の力で職業での地位や家庭を築き上げられたからだ)。曽野氏の「野垂れ死に」という言葉からは、高齢化社会の悲惨さがあまり感じられない。とはいえ、ワタシは今から野垂れ死にの覚悟せねばと思う今日この頃である。
読了日:6月6日 著者:曽野綾子,近藤誠
別れる力 大人の流儀3別れる力 大人の流儀3感想
父購入本なかなか消化できず^^;大人の流儀シリーズ2冊目。今回もカバーの著者の写真につられて買っちゃった老父。長男(私の兄)とよく似てる、それだけの理由ww 生きていれば皆、別れを経験する。そこに「力」は必要なのだろうか。こういうタイトル流行りかな。後半は別れとは無関係な内容も多かった。大人の、というより大人の【男】の流儀。時にオバちゃんの下品さにも触れられていて「相すみません」という感じ。最近、厳しく言われたり叱られたりがないので、たまに「こうあるべし!」な内容もイイと思った。案外犬好きなのね、静氏。
読了日:6月7日 著者:伊集院静
DL特典付 不思議の国のグプタ―飛行機は、今日も遅れるDL特典付 不思議の国のグプタ―飛行機は、今日も遅れる感想
職場での特典を得るために、TOEICを一生懸命受験していた頃、グプタはいなかった。アメリカ英語Onlyだったし・・新TOEICになってからは一度だけ受験。それでも、けっこう笑える場面あり。「Go on to the 〜」は声色までありありと蘇るww点数的にはなんとか600点台のレベルで受験も苦痛だったので、本書のような視点?を持って勉強すればちょっとは楽しめたかもしれないな。
読了日:6月9日 著者:ヒロ前田,清涼院流水
死んでたまるか!―波瀾万丈の人生と全闘病記 難病「掌蹠膿疱症性骨関節炎」完治への闘い…死んでたまるか!―波瀾万丈の人生と全闘病記 難病「掌蹠膿疱症性骨関節炎」完治への闘い…感想
バラエティ番組の印象だけだが、あまりこの方が好きではない^^;私もこの症状で、明日、血液検査等の結果を聞きに行く。そのクリニックのことと思われる記述に不満が書かれていて感じワルッ!とは思ったが、相当の激痛に1年以上苦しめられ、精神的にもかなり追い詰められていたのだろう。うしろ3分の1くらいは自叙伝で、冒頭記載のとおり、そんなに好きではないので興味なし。掌蹠膿疱症は珍しい病気ではないのに、ドクター・ショッピングしまくった著者はよほど運が悪かったと思う。なお「ビオチン療法」の詳細については書かれていない。
読了日:6月15日 著者:奈美悦子
ふぉん・しいほるとの娘〈上〉 (新潮文庫)ふぉん・しいほるとの娘〈上〉 (新潮文庫)感想
「花神」を読んだ影響からこの本にも興味を持った。上巻はシーボルトが来日し遊女滝との間に稲が誕生、シーボルト事件を経て、14歳の稲が学問修行をしたいという気持ちを抑えきれず二宮敬作のもとを訪れたところまで。お滝さんの人生も波瀾万丈。シーボルトの功績は大きいかもしれないが、結構な犠牲者(日本人)が出たことを初めて知った。その時代の背景などを織り交ぜた吉村氏の語りは、淡々としているが飽きることはない。司馬氏も横道にそれるのだが、吉村氏の方が帰って来やすいかな?下巻はお稲さんが主役だ。蔵六は描かれるのか?楽しみ♪
読了日:6月27日 著者:吉村昭
コミックエッセイ 犬が教えてくれたことコミックエッセイ 犬が教えてくれたこと感想
犬になどまったく興味なく80年余り生きてきた老父が何を血迷ったか購入。そういえば最近はウチの犬がどうしているか?と聞いてくることもあったな。老父曰く、「これ読んで犬の見方が変ったわ。今までは犬見ても、あ〜犬〜しか思わへんかったけど。(←わかるようなわからんような)犬にも心があるんやなぁ。まぁよかったら持って帰って。」・・というわけで持ち帰り1時間で読了。イイお話と思ったけど、やっぱり涙が出るのは犬が自分の年を追い越して逝ってしまうところ。ウチの犬(もうすぐ14歳)と重ねて見てしまうからだと思う。
読了日:6月27日 著者:三浦健太
聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)感想
読みやすく面白かった。文章の中でそんなに自己ツッコミ入れなくてもイイかなと思ったけど^^;さらっと読めるが、中身は濃いと思う。仕事(営業や人事でも何でも)、友達、家族との会話でも応用できるヒントが満載ではないだろうか。最初からうまくいったワケでも、著者が現在満足しているワケでもなく、多くの経験をしてきたからこそ書ける内容だと思った。著者がトラウマになってしまった・・という経験と同じようなことがワタシにもあって共感。なぜかホッ。夫が単身赴任から戻ってから見なくなっていた「サワコの朝」を再び見始めた(^^)
読了日:6月30日 著者:阿川佐和子
銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)感想
NHKドラマが気になっていたが、最近どうも某番組でのT川氏が嫌いで観る気になれなかった。・・観たらよかったな。要所要所で効いてくる銀二貫。並大抵では稼げない銀二貫。最後はもうやられました!って感じ。スッキリした。出来過ぎ感もないではないが、小説だものイイではないか。なんだろう・・同じ時代小説でも百田氏の影法師は泣かせようとする感じが強すぎてイヤなのね(主観です)。 伏見深草の寒天場・天満橋の八軒家、前者は実家・後者は現住所の近所。地名がわかり過ぎて楽しかった。寒天って伏見発祥?まったく知らんかった^^;
読了日:7月3日 著者:高田郁
ふぉん・しいほるとの娘〈下〉 (新潮文庫)ふぉん・しいほるとの娘〈下〉 (新潮文庫)感想
波瀾万丈。しいほるとの娘だけでなく、しいほるとの妻・孫もまた波瀾万丈、三代分の女の物語を読んだ感じ。さすが吉村氏、時代背景も詳細に語られており、いや〜読後感が・・疲れたww 改めてこの時代の【女】について考えさせられた。昨今のセクハラやじな〜、ふーむ。ましてや異人の娘、それでも酷い差別がなかったのはしいほるとの娘だからで、生涯にわたりお稲を支える人がけっこういたのも父のおかげと思う。懲りひんオッサンやな〜とは思ったけどw「花神」の蔵六や、父との再会場面とは違って興味深かった。敬作は両方でイイ人だった。
読了日:7月11日 著者:吉村昭
笑顔で生きる魔法の言葉笑顔で生きる魔法の言葉感想
この本を読み終わって考えてみた。ワタシにはいくつ心に残っている言葉があるだろうか?何か人生の転機になったような言葉は一つもない(悲) それを思うと、Qちゃん(あえてこう呼ばせていただこう)って、やはりすごい人なのだ。監督の言葉、恩師の言葉、父の言葉、母の言葉、友人・ライバル、いちファン、そして自分の言葉・・Qちゃんだからこそ、言葉は集まってくるし、その言葉で大切なことに気づくことができるんじゃないかな〜と思った。全部のマネはできないけど、今日を精一杯生きることと努力することだけでもがんばりたいな(^^)
読了日:7月18日 著者:高橋尚子
しない生活 煩悩を静める108のお稽古 (幻冬舎新書)しない生活 煩悩を静める108のお稽古 (幻冬舎新書)感想
「考えない」「怒らない」に続く三冊目は「しない」生活。もう著者の本を読むつもりはなかったが、実家の老父が買っていた。老父はどうしてもいらんもんを買ってしまうので「買わない」ようになれるかと思って買ったのかもしれない(呆)まぁそれに対するヒントはないかな。今回守ろうと思うのは「他人とも過去の自分とも比べない」こと。これできたらかなり楽になる(^^)「トホホー、ガーン」が頻出。著者どうした?内省を表したのだろうか。
読了日:7月23日 著者:小池龍之介
あなたの中の異常心理 (幻冬舎新書)あなたの中の異常心理 (幻冬舎新書)感想
「発達障害と呼ばないで」に続く2冊目。まずは「異常心理」≠「精神障害」がポイント。題名どおりワタシの中にも、時にあり得るもの。なんとなく当てはまる「心理」もありドキッと。続きを読むと一応大丈夫そうかな^^;異常心理が前面に押し出され本人や周りを苦しめたり、悲しませたりするようになると大変なわけで、そうならないようにどう解決すればよいのかが大事だが・・親の影響を受ける幼児期の体験は戻ってすることができないし・・事例は興味深かったが、裏表紙にある「うまく乗り切るにはどうすればいいのか。」がよくわからなかった。
読了日:7月24日 著者:岡田尊司
黒田官兵衛 - 「天下を狙った軍師」の実像 (中公新書)黒田官兵衛 - 「天下を狙った軍師」の実像 (中公新書)感想
大河ドラマの復習のために読み始め、予習となって読了。歴史小説ではなく、できるだけ史実に沿った形で官兵衛の生涯を記録しているという感じ。なので、正直ワクワクおもしろい!ということはない。秀吉の死も、官兵衛の死も淡々と記載。官兵衛が本当に名軍師だったのかは置いといて、誠実な人柄だったことは間違いないようだ。これからも大河ドラマを観ながら復習のために該当箇所を開こうと思う。
読了日:7月25日 著者:諏訪勝則
黒田官兵衛はなぜ天下を取らなかったのか?黒田官兵衛はなぜ天下を取らなかったのか?感想
昨日、諏訪勝則氏著の「黒田官兵衛」を読み終わった勢いで読了。どちらも実家の父が購入した本。対談・・ではなく漫才形式?で、字も大きく少ないため、すぐ読めた。ゆえに内容も浅い。太田氏のボケがうざいこともあるが、よくこれだけ頭が回るものだと感心もした。間に太田氏のコラムがあるのが、いいリズムになっている。ずっと漫才じゃぁこっちも疲れる。現在進行中の大河ドラマの配役も書いてあり、大河の予習復習にはイイかも。中国大返しの記述は一部間違っている(初版)。中国には向かってないし^^;
読了日:7月26日 著者:爆笑問題
食べものだけで余命3か月のガンが消えた 全身末期ガンから生還した、私のオーガニック薬膳ライフ食べものだけで余命3か月のガンが消えた 全身末期ガンから生還した、私のオーガニック薬膳ライフ感想
老父が買った本。まずは85歳でこれを買うことに驚く^^; 余命3か月と宣告されたらやっぱり消したいのかな〜85歳でも・・父が見事に釣られたこのタイトル、イイのかな?という疑問はとりあえず湧く。そういう奇跡もあるのかもしれないし、口から食べることの重要性も否定しない。でも、なぜ「ガンが消えた」のかは読んでもちょっとわからなかったなぁ。スキルス性の卵巣がんって初耳だった。後半は薬膳ライフについて。レシピは写真が少しでもあればよかったかも。薬膳や食生活のことだけならもっと詳しい本があるのではなかろうか・・
読了日:7月30日 著者:高遠智子
冷い夏、熱い夏 (新潮文庫)冷い夏、熱い夏 (新潮文庫)感想
実体験に基づくこの小説は35年ほど前のこと。本人への癌告知はなされなかった時代、著者も弟に対して隠し通そうと・・。看取りそのものは誰しも経験する。著者も自分の経験を淡々と、かつ細やかに綴っている。そこに描かれる事象に対し素直に胸を打たれた。「トモダチ」の場面とか。著者と弟との深い関係、弟への強い思いが私にはうらやましく思えた。また、著者の臓器移植に対する考え方や弟の壮絶な苦しみよう(緩和ケアのあり方)に、35年前の医学を垣間見たように思う。昨日は吉村昭氏の命日。弟を看取った氏もすでにこの世にはいない。
読了日:8月1日 著者:吉村昭
うちの火星人 5人全員発達障がいの家族を守るための"取扱説明書"うちの火星人 5人全員発達障がいの家族を守るための"取扱説明書"感想
親の力は偉大だ・・子どもたちが「発達障がい」とわかるまで、また「発達障がい」を理解するまでは(もちろんその後も)大変なことの連続だったと思う。妻や子供たちの個性を理解し、それぞれに応じた対処法を模索、実践していく父(著者)。四コマ漫画と説明でどんな生き難さがあるのかわかりやすかった。子ども3人はちゃんと就職(末っ子は高校生)。これは、障がいの程度にもよるのかもしれない。でもやっぱり親がどれくらい【向き合えるか】で変わるのだということがわかった。うちの父は兄のコトでは逃げるばかりだったな(^-^;
読了日:8月13日 著者:平岡禎之
あした死ぬかもよ?あした死ぬかもよ?感想
老父購入本。父は85歳、それこそ「あした死ぬかもよ?」これを読んで何か感じることあったかな。聞かなかったけど。あと半年の命、今日が最後の1日、そう思えば行動が変わる・・だろうか?私を含む多くの人は、そういう状況にならなければ、そうは思えないのでは?いつか死ぬということは当然わかっているが、まだ時間はあるような気がしてしまう。無駄に時を過ごす。各質問に手を動かしてみた。何度も読み返す必要がある内容だと思った。そうじゃないとすぐ忘れてしまうから。時々思い出して行動行動(^^♪最後の日、笑って迎えたいものだ。
読了日:8月13日 著者:ひすいこたろう
至高の音楽  クラシック 永遠の名曲至高の音楽 クラシック 永遠の名曲感想
長年クラシック音楽に魅せられた著者が、各曲が生まれた背景や作曲家のエピソードを紹介。私もクラシックは好きだが、単に気に入ったメロディーを聴いているだけの浅〜いファン。そうだったのかぁと思う話も多かった。クラシックを聴かない人も著者のファンなら文章にもとっつきやすく、聴いてみようかな?という気持ちになるかも。イマイチと思ったのは「永遠の0」エピローグを書きつつ聴いた曲の話。この曲大好きなんだけどなぁ。あの「さぁ泣け!」的な感じにこの曲がつながるのね、と妙に納得。オペラの内容を考えると・・うーむ^^;
読了日:8月14日 著者:百田尚樹
「自分」の壁 (新潮新書)「自分」の壁 (新潮新書)感想
父購入本。ずいぶん前に「バカの壁」を途中挫折して以来、他の壁もスルーして最新本。なぜバカの壁、最後まで読めなかったんだろう。おもしろくなかったのか、難しかったのか・・。その点、今回は著者が好き放題!?述べたことをこちらも適当に流し読んだ感じ。バカの壁の時と違い、こちらも人生折り返し点をかなり過ぎて、「自分探し」などする気もないし(^^;そういうことを模索中の若い人にとっては、この本を読んで気が楽になる部分もあるかもしれない。世間並みを身につける・・ワタシの場合、これが腑に落ちました。
読了日:8月21日 著者:養老孟司
白い道白い道感想
著者の没後、発行。1970年代から1990年代の月刊誌や新聞等の原稿、講演の文字起こしを集めたものである。したがって、同じエピソードが何度も登場するが、それによってその部分については吉村氏への理解が定着する感じ。戦史小説を書く上では必ず関係者に会い、ある事について証言者3人以上の場合のみ採用、2人ならやめるという慎重さ、なぜ戦史小説の執筆を止め、歴史小説を書き始めたかということ、それであっても一貫する著者のスタンス(史実をゆがめてはならない)・・に、信頼感を覚えた。今まで以上に氏の著書を読みたくなった。
読了日:8月24日 著者:吉村昭
蛍 (中公文庫)蛍 (中公文庫)感想
以前、映画「休暇」を観たいと思ったが機会なく、今になって吉村氏がその原作者と知り、早速読んだ。あっという間に読了。著者の短編集は初。それでもやはり、淡々とした印象は今までに読んだ作品と同じ。解説にも「見続ける作家である。」とあるように、とにかく見たままを淡々と描き、それを読者である自分も一緒に見ているような感じで、どんどん読み進めてしまうのだ。「休暇」と「眼」を除いては、著者の実体験そのもの、もしくは実体験をモチーフにしていると思う。例えば「橋」の上でかれらの傍らに自転車をとめた男は著者自身ではないかな。
読了日:8月25日 著者:吉村昭
お寺の教科書 増補版お寺の教科書 増補版感想
父購入本。京都市在住、京都大好き、京都本もアレコレ買う父。表紙デザインに魅かれたか?お寺検定を受けるのか聞くと「そのつもりはない。」それならば!ともらい受け、検定にも申し込んだ。が、これが単に読むとつまらない^^;まさに教科書!お寺の定義や歴史・建築様式・・・一遍と時宗・・なかなか頭に残らん!仏像の項で、ネット検索して画像を見ながら読むとグッと面白くなった。○○菩薩の刺青写真いっぱい出てくるやん(余談)。9月7日の検定3級はちょっと危ないけど、お寺や仏像、そもそも仏教、もう少し知りたいな〜と思った。
読了日:9月4日 著者:頼富本宏
破獄 (新潮文庫)破獄 (新潮文庫)感想
相変わらずの吉村作品、ハズレなし。佐久間の驚くべき身体能力、集中力、記憶力、洞察力、計画性が、ほぼ脱獄にのみ発揮されたことが残念。この時代の網走を始めとする刑務所の状況は、「道まで耕した」という亡き母の話を聞いていた私でも想像を絶した。そして、時代によっては刑務所内で囚人と看守の立場が逆転するという事態も起こる、ということも知った。今まで読んだ作品と同様、主人公の死の瞬間まで淡々と描かれている。そうか、同じ時代を生きてるのか、私。モデルとなった脱獄王の証言本があると知り、図書館予約した。読み比べが楽しみ。
読了日:9月9日 著者:吉村昭
新・精神保健福祉士養成講座〈1〉精神疾患とその治療新・精神保健福祉士養成講座〈1〉精神疾患とその治療
読了日:9月12日 著者:
脱獄王―白鳥由栄の証言 (幻冬舎アウトロー文庫)脱獄王―白鳥由栄の証言 (幻冬舎アウトロー文庫)感想
吉村昭氏の「破獄」を読了し、そのモデル・白鳥由栄氏や関係者への取材がベースのこの本も読んでみた。「破獄」に登場したエピソードは大体出てきたが、初めて知ることも多かった。「破獄」は【小説】なので吉村氏が語る「史実は曲げず」アレンジされているところが(当然に)ある・・ということが、こちらを読んでよくわかった。吉村氏が「破獄」を執筆した時の裏話が知りたい。出版時期も近いし、吉村氏、斎藤氏がお互いを意識することはなかったのだろうか。特に白鳥氏死後の感動的なエピソードを「破獄」では描いていないのが気になる・・
読了日:9月15日 著者:斎藤充功
人に聞けない 大人の言葉づかい人に聞けない 大人の言葉づかい感想
四廻り目の年女となった今年、年相応の「らしさ」を身につけているか?と問われると自信がない。話し方、敬語、会話、文書・・色々な場面の色々な事例をもとに、エッセイ仕立てとなっていて読みやすい。知らなかった・・気をつけなければ・・さすがに「ご芳名」の「ご芳」は消しているぞ・・などとチェックしながら読んだ。大人の言葉づかい、身につけたいものだ。 1923年生まれ、文学博士ゆえの「さすが先生!」という部分と、1923年生まれゆえの(この本の執筆が10年ほど前ということも合わせての)「古さ」、両方があった。
読了日:9月17日 著者:外山滋比古
自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21)自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21)感想
父購入本。白澤卓二先生には及ばない?けど、小林先生もイロイロと出版していらっしゃる^^;内容はこの本における【あきらめる】の定義、自律神経が良くも悪くも体に与える影響、【あきらめる】ための方法・習慣といったところか。要は、あまり深刻になり過ぎないことが大事、気持ちの切り替えが大事、睡眠とらなきゃダメ、といった内容。中には実践しようと思うコトもあった。人生において『あきらめたくてもあきらめ切れないことをあきらめる方法は?』と期待して読むとツラいかも。語源「明らめる」の解釈は仏教関係のHPの方が深かった^^
読了日:9月18日 著者:小林弘幸
わたしの取材余話わたしの取材余話感想
初出68年〜97年のエッセイ等が20余り。著者の逝去4年後に出版。著者作品にハマり、どんどん読んでいる最中だが、時々このような裏話を挟むと、作者の意図をより理解できる気がしておもしろい。先日「破獄」とそのモデルとなった人物の証言がベースの「脱獄王」(斎藤充功著)を読んだ時の疑問が、余話の中で少し解決できた。後半の『歴史はくり返す』を読むと、著者が東日本大震災とその後をどう書くのかが知りたくなる・・と言ってもせんないことだが。著者の淡々とした筆致のワケも最後のエッセイでわかったような気になっている^^
読了日:9月22日 著者:吉村昭
新装版 赤い人 (講談社文庫)新装版 赤い人 (講談社文庫)感想
これまで読んだ作品でも、著者が主人公の死までを淡々と描いたように、樺戸集治監(監獄)の設置から廃監までが、淡々とした(解説曰く「硬質」な)筆致で書かれている。農事監獄として始まり、無期刑・長期刑の囚人を収容。その後、道路開削等の重労働を囚人に課す。脱獄と捕縛の繰り返し・・。先日読了の「破獄」に続き【懲罰】とは、と考え込む。樺戸集治監とともに誕生した現・月形町。いつか訪れてみたいと思う。廃監でこの小説は幕を閉じると思って読み進めていたが、そうではなく少し違和感。解説者がその点を深読みしていて、なるほど^^
読了日:9月24日 著者:吉村昭
世界から猫が消えたなら (小学館文庫)世界から猫が消えたなら (小学館文庫)感想
父購入本!この本を85歳が買った理由。教師だった父の教え子にネコだけ描くイラストレーターがいて、海外で独り、数匹のネコと暮らしている。地元で年に一度開催の個展が毎回楽しみな父。本屋でおそらく、世界から猫が消えたら彼はどうなるんや!と即買い→読了せず→ワタシ持ち帰る。むむ、奇想天外、突っ込んだらいけないキリがない。母さん・父さん・小動物で感動を誘う?母との最期の旅行経験アリ、老犬との別れも近いであろうワタシはそれを思い出すことで少し目頭が熱く^^;とは言え、○○が消えたなら?と考えることは必要だと思った。
読了日:9月26日 著者:川村元気
新・精神保健福祉士養成講座〈2〉精神保健の課題と支援新・精神保健福祉士養成講座〈2〉精神保健の課題と支援
読了日:10月1日 著者:
無常という力: 「方丈記」に学ぶ心の在り方 (新潮文庫)無常という力: 「方丈記」に学ぶ心の在り方 (新潮文庫)感想
東日本大震災の年11月に出版。福島第一原発(1F)から45kmの三春町に住む著者が、東日本大震災と1Fによるフクシマ(著者があえてカタカナ表記)のこと、著者自身の心の移り変わりを「方丈記」と照らし合わせつつ、「方丈記」そのものをわかりやすく解説し、現代語訳の後に原文を掲載している。読みやすかった。福島の方々に対する思いも込められているように感じた。「方丈記」は高校生くらいで授業で習ったとは思うが、全文読むのは初めて。何度も自分なりに「方丈記」を読み解きたいと思った。実家に近い日野にも行ってみよう^^
読了日:10月3日 著者:玄侑宗久
おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書 431)おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書 431)感想
「自分とはどういう存在なのか」「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」というテーマを考えるため、おとなの教養としての七科目を池上先生が講義してくれる本。すぐに役には立たなくても、生きていく上での力となるもの、それは「自分自身を知ること」ではないか・・そういう問いかけから始まる。七科目、相互にあまり関連なさそうにも思えるが、それぞれは【今まさに自分がここにいる】ことにつながっているのかな〜と思った。それにしても齢48にして、なんと知らないことの多いワタクシだろうか。自分を知る前に人生終わってしまいそう^^;
読了日:10月6日 著者:池上彰
彦九郎山河 (文春文庫)彦九郎山河 (文春文庫)感想
勤王思想家・高山彦九郎は、終戦(S20年)前後で世間の評価が大きく変わった人物。彦九郎が残した膨大な日記を読み、魅せられた著者はその魅力を書かずにはいられなかったのだろう。彦九郎、歩く歩く。東北から九州まで。「山河」という題名もしっくりくる。どこに行っても歓待され、儒者が集まり話を熱心に聞く。彦九郎の学識・人徳によるのだろう。当時の蝦夷や大飢饉の話も興味深い。亀とか観相を信じていたんだなぁ。銅像のような三条に入るところでの拝礼は描かれなかったが、後書きで著者が銅像に触れていてちょっとうれしかった。
読了日:10月19日 著者:吉村昭
花のズボラ飯(2)花のズボラ飯(2)感想
あと4話くらい残したところで、ずーっとkoboで眠っていた(笑) パソコンでも読めるので一気に読了。漫画もイイね(^o^) そうか〜花ちゃんもイロイロあるのね。なんだか自分と重なって(歳は17も違うけど)ちょっとキュンとしたわ〜。ヘルシーな鍋のはずがどんどん炭水化物まで行ってしまうのもわかるわ〜。ゴロさんどんな人かな〜。もう続編はないのか・・お、レシピ本があるのか・・買ってしまいそう^^;
読了日:10月20日 著者:久住昌之,水沢悦子
私の引出し (文春文庫)私の引出し (文春文庫)感想
1996年出版。新聞、雑誌等に掲載された、自身の小説に関するエピソードや幼少期〜青年期の思い出、食や酒のこと等短いエッセイ多数。既読の小説に関するエピはやはり面白い。いわば他人の個人的な思い出や出来事なのに興味深く読めるのはその内容?文章のうまさ?吉村昭と思って読むから?著者は父の一歳上で最近よく比べてしまう。著者の酒ネタは初めて読んだが、これまた酒好きの父と比較、やっぱり吉村先生は違うな〜天ざるに日本酒が合うとか、父はそういう酒ちゃうな〜なんて(^^)「昭和ヒトケタの男」の女性観は共通してるかな(笑)
読了日:10月21日 著者:吉村昭
マッサン語録 ~ニッカ創業者・竹鶴政孝と妻リタの生きた道マッサン語録 ~ニッカ創業者・竹鶴政孝と妻リタの生きた道感想
父購入本。話題の書として積んであるとつい買っちゃう。龍馬、八重、官兵衛、全部あった。花子はなかった。老父初の朝ドラ本だ(笑) 本書は竹鶴氏の残した数々の言葉を軸に、リタさんとの結婚後からウイスキー製造を中心に進んでいく。劇的なタッチではなく説明書的。写真は多数。本の帯にあるように、朝ドラ見ている人が『NHK朝ドラ「マッサン」をもっと楽しむ!』ための解説書として読むのがいいかも。いつも【角】ハイボールでゴクゴクプハーッの私。今度、ニッカ買おう。竹鶴氏曰く「ウイスキーはチビチビ長く楽しんで飲むもの」(^^)
読了日:10月22日 著者:菊地秀一
人生の観察人生の観察感想
2014年発売、単行本未収録の新聞連載コラム(1971年〜1997年)を中心としたエッセー集。出版社のミスで初版→絶版となったいわくつきの本。未収録エッセーであるが、若き日、肺結核で苦しんだ経験はやはり登場、著者の人生への多大なる影響をここでも感じる。40代の頃の文章はなんとなく尖がっている印象だ。70歳の文章にはないトンガリ(^^)先に読んだ「私の引出し」と同じエピソードが載っている。同じ1991年執筆の内容が微妙に異なるところに、著者が取材で感じた「人間の記憶の曖昧さ」が現れていて興味深かった。
読了日:10月24日 著者:吉村昭
叱られる力 聞く力 2 (文春新書)叱られる力 聞く力 2 (文春新書)感想
「叱られる力」→打たれ強さ・・・かな?と思った。そう思わないと「叱られる力」はどこに書いてある?という印象だった。前半は叱り方に悩む話が多かったし、真ん中は厳しかったお父上の話だし、後半は「叱られる力とは?」とはあったけど、あまりそれらしいことは書いていなかった印象。でも、人と会話をするうえで注意すべきことがちりばめられていると思う。 個人的には前作「聞く力」の方がよかったと思うけど、こちらもそれなりに楽しめた。
読了日:10月25日 著者:阿川佐和子
破船 (新潮文庫)破船 (新潮文庫)感想
読書メーターで本を検索して表示させると、左側(スマホなら下)に出てくる『あらすじ』を読んでしまうのよね〜^^;否応なく目に入ってしまう。この「破船」の場合文庫本の裏表紙に書いてある文章そのままで(かなり重要なネタバレ)、ワタシもうかつにも読んでしまった。これ、知らずに本書を読めばもっと衝撃的だったろうし、面白かったし、怖かったのではないかと少し残念。それでもじゅうぶん読み応えアリ!最終的な展開に絶句。脳内で映画を観ているように思い描くことができる、また、「その先」への想像が膨らむ作品だった。
読了日:10月28日 著者:吉村昭
世界一やさしい精神科の本 (河出文庫)世界一やさしい精神科の本 (河出文庫)感想
「14歳の世渡り術」シリーズとして出版された本の文庫化なので、語り口が10代の若者向けだが、そこがかえって読みやすくて個人的にはよかった。内容も、例えば、統合失調症の【陰性症状】である「感情鈍麻」→「生き生きとした感情がわかない」【地味な症状】というように噛み砕いた表現になっている。うつ病、統合失調症の他、発達障害、ひきこもり、社交性不安障害、PTSD、人格障害等、広く浅く知識を得ることができる。学級崩壊云々、『メンタル』で退職といった話もよく聞くようになったし、大人にもこの程度の知識は必要かも・・・
読了日:10月31日 著者:斎藤環,山登敬之
墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)感想
図書館本。今年8月の日航機123便墜落事故に関する報道番組を見たのを機に予約、順番が回ってきた。関心の高さがうかがえる。123便墜落後の遺体身元確認127日間の記録が本書のすべてである。「沈まぬ太陽」を読んで多少知っている内容もあったが、身元確認班長として現場を指揮していた方の記録はやはり違う。【壮絶】【極限状態】【執念】・・どんな言葉をここに書いてみても虚しい。少しでも当時の状況を知ることができたのはよかった。日航関係者(遺族担当)の話も聞きたい・・とふと思った。
読了日:11月3日 著者:飯塚訓
智恵子飛ぶ (講談社文庫)智恵子飛ぶ (講談社文庫)感想
吉村昭の本ばかり読んでいるので、たまには奥様の本を、と手に取った。著者自身が同業の夫を持つ身であり、芸術家と作家という違いはあるが、何か智恵子への思い入れを感じた。「あどけない話」と「レモン哀歌」しか知らなかったが、智恵子の学生時代から光太郎との生活まで、まったく飽きさせない本だった。この時代の人って熱い。親族に同じ病気の者がいるのでそういう点でも興味深く読んだ。智恵子もまた統合失調症の「ストレス・脆弱性モデル」にガッチリあてはまる。晩年は大変だったけど、愛を貫いた智恵子は不幸ではなかったかな。(敬称略)
読了日:11月5日 著者:津村節子
智恵子抄 (新潮文庫)智恵子抄 (新潮文庫)感想
津村節子氏の「智恵子飛ぶ」と並行して読み、相乗効果を得ることができた。「智恵子飛ぶ」が当然に「智恵子抄」を参考にしているので・・。「智恵子飛ぶ」というフレーズが智恵子抄の中の詩に出てきた時、その意味がわかり、う〜ん(涙)明治の終わりから昭和の時代、いや、この時代だからこそこれほどに熱くストレート(?)なことが書けるのか・・現代の詩集をひとつも読んだことがないので比較できない^^; 波瀾万丈な二人の生活だったけど、これほどまでに愛し合えたのだからよかったよね・・とも思う。今、こんな純愛ってあるのかなぁ。
読了日:11月5日 著者:高村光太郎
よだかの星 (日本の童話名作選)よだかの星 (日本の童話名作選)感想
子どもの頃の国語のテスト、夏目漱石−こころ、森鴎外−舞姫・・のような、紐付け問題(そういう勉強)により、宮沢賢治とその作品も知っていた。48歳にして初めて読んだ!けっこう重い。この世ではどうにもならず、救いを天上に求めたよだか。他の命により生きている自分に気づいたよだか。子どもの時読んでいたら、外見で判断してはいけない、いじめてはいけない・・とか、それなりに感じたのかな。今の子は何を思うのだろう。高校生くらいまでに読んでおくべきだった作品、時々読もうと思った。なにせ読書嫌いだったのよね〜^^;
読了日:11月7日 著者:宮沢賢治
北天の星〈上〉 (講談社文庫)北天の星〈上〉 (講談社文庫)感想
江戸後期、蝦夷地に来襲したロシア船に連れ去られた五郎治と左兵衛。いやもう「破獄」で十分【極寒】を思い知らされたが、江戸時代のロシアって・・。それはそれは厳しい環境下で二人はなんとか生き延びていく。ロシアで一生を終わるつもりはない!そして逃亡。ドンドン読んでしまう^^;仲の良い友達だって旅行の間に気まずくなるのに、死ぬかもしれない旅だもの、人間関係大変。下巻が待ち遠しい!(ごめんなさい図書館です)。破船で漂流しロシアで日本語教師となり一生を終えた人が何人もいたことを初めて知った。勉強になるなぁ。
読了日:11月9日 著者:吉村昭
子どもに迷惑かけたくなければ相続の準備は自分でしなさい子どもに迷惑かけたくなければ相続の準備は自分でしなさい感想
父購入本。発行は去年10月。こんな本買っても準備するワケでもなく放置されていたので持ち帰った。さて、数日前に父が再びこの本購入!86歳の物忘れ、日常茶飯事(^^)・・ま、2冊目を父が読むかどうかは別として、私は3時間弱で読了。来年1月1日以降の改正事項は『相続税はかからないから〜』という方も一応チェックされた方がよろしいかと。また、相続税申告するしないに関係なく、相続はあるわけで(少額だって、借金だって)。迷惑かけられる可能性もあるし、子にもおススメ(笑)改正事項を含め基礎知識を得ることができた。
読了日:11月10日 著者:五十嵐明彦
医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく医者の嘘 医者は自分の都合でウソをつく感想
父購入本。こういうタイトルに弱い。おかげで、数名のお医者様の本を読むことができた。がんの治療については近藤先生と真っ向対立といったところか。著者は内視鏡の専門医なのだが、妙にコラーゲンと免疫療法にこだわっておられるように思うのは気のせいかしら^^; 著者は(ネット情報を例に挙げて)「素人を騙すのは簡単」と述べておられる。この本の内容についてもワタクシ素人には正しいともそうでないともわからない・・ゆえに、一人のお医者様の見解として、何かあった時に思い出せればイイかな。2時間かからず読了。
読了日:11月14日 著者:石井光
生きかた 死にかた生きかた 死にかた感想
父購入本。こういうタイトルにも弱い。著者が僧侶で医師、実家近所の京都教育大学の教授というのも購入理由だろう。講演でも聴いたかな。子どもの精神科がご専門。日々の診察やカウンセリングのこと、僧侶になった経緯を語る上で欠かせない母親や生い立ち(名前【ヒサヒサ】の謎)、仏教とカウンセリングの絡み?が主な内容。前半はお子さんの発達に悩むお母さんに役立つ情報かもしれない。元気なうちに「死」について十分考えることが大切と説く。それでも歳をとるほど死にたくなくなる・・父を見ていて実感^^;1.5時間で読了。
読了日:11月15日 著者:友久久雄
北天の星〈下〉 (講談社文庫)北天の星〈下〉 (講談社文庫)感想
ロシアでの様々な危機を乗り越え五郎治は帰国。その後も苦労したが再就職でき、家族も得た。そしてロシアで覚えた牛痘術(種痘)で老後まで収入を得る。著者の「雪の花」で医家の良策は、種痘を秘伝とした五郎治を許しがたいと思い、ここでも同様に描かれているが、上下巻で五郎治の苦労を知る私は腹立たず。彼は日本で初めて種痘を成功させた。だがその偉大さをどうやって五郎治が知り得るだろうか。彼にとっては「生活の糧」でしかない。自分しかできない術でないと困るのだ。こういう五郎治だからこそ生き延びたのだ。あっという間に読了^^
読了日:11月16日 著者:吉村昭
朱の丸御用船 (文春文庫)朱の丸御用船 (文春文庫)感想
江戸後期、志摩国波切村(三重県大王町)の史実をもとに書かれた小説。安定の吉村節、冷静な筆致。海とともに生きる村で起きた不始末とそれを引き起こすことになった不始末。この二つの事件が交互に出てきて最後の悲劇にたどり着く。「破船」も海の恵みとしては同一の部分があるが、こちらの方がより複雑?な感じ。「破船」を読んだ方は、またおもしろく読めると思うのでおススメ。当時の廻船事情やそこで起きていた不正についても学んだ。脳内で映像をくっきり結べるのは吉村作品ならではなのかしら・・
読了日:11月21日 著者:吉村昭
医者に殺されない47の心得  医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法感想
父購入本。「『余命3カ月』のウソ」に続き、近藤先生2冊目。菊池寛賞受賞なさったのか。それは老父もますます買っちゃいます^^; 内容は「がん治療」に関しては近藤先生の一貫してのNo手術、No抗がん剤。その他の内容はまぁイロイロな情報源から持ってこられた印象で、知っているコトも多いかな。前作ではワタシも衝撃を受けたが、その後【この手】の本を(老父のおかげで)けっこう読んで、すべては[参考程度]にとどめよう・・という結論に。がん治療・・若者・子どもにも、近藤先生はご自身の方針を貫かれるのかな・・?
読了日:11月23日 著者:近藤誠
永山則夫 封印された鑑定記録永山則夫 封印された鑑定記録感想
ごく普通の家族愛の中で育っていたら、彼(則夫氏)は罪を犯さなかったのでは・・と思わずにはいられない。それほど彼の幼少期から犯行までの環境は悲惨であった。PTSD、虐待の連鎖・・犯罪に至るまでの心理は今こそ学ぶ必要があると思う。石川医師が鑑定記録を世に出すことにしたのは「第二の永山則夫」を出さないで欲しいという願いからだという。事件が起きるまでも、7人の兄姉妹で平凡な幸せをつかんだ人はいなかった。彼ほどでなくても家庭環境が影響したのではないか?ひとり優しかったセツ姉さんの人生を思うと本当にやるせない。
読了日:11月26日 著者:堀川惠子
心病む母が遺してくれたもの: 精神科医の回復への道のり心病む母が遺してくれたもの: 精神科医の回復への道のり感想
精神科医となった著者が母を受け入れる話かと思って読み始めたが、そうか、著者の「回復への道のり」の話だったのね。著者が10歳の時、母親が統合失調症を発症。先日読了した「永山則夫」と同様、幼少期の環境が大人になっても影響し、著者自身が精神的にかなり追い詰められボロボロに。「それでも私は回復できた、あなたにもできる」がこの本の主題。著者は母親に対してはあくまでも娘であり、精神科医ではなかったと思う。まず【統合失調症そのもの】を理解したいのであれば、この本にも出てくる中村ユキ氏の著書がイイと思う。
読了日:11月27日 著者:夏苅郁子
大正の后(きさき)大正の后(きさき)感想
大正天皇のイメージは「病んでおられた?」。小説なのでどこまでが真実かはわからないが、そのイメージを覆された思い。貞明皇后のお人柄にも感銘を受けた。皇子の后選びに、皇后がこれほど影響を与えることができたとは驚き。大正の后選びについても子どもの頃から行われていたことを知ると、平成(の後の)后選びについても、ご本人のご意向は大事かもしれないが、このくらいの勢いで臨むべきだったのかもしれない・・と感じた・・万世一系の皇室を維持するためには。今上天皇の国母・香淳皇后の性格にまで言及していることには若干不快感。
読了日:11月29日 著者:植松三十里
もうひとつの「心病む母が遺してくれたもの」もうひとつの「心病む母が遺してくれたもの」感想
前作に続き読了。今作では「ドロドロとした闇の部分」に焦点を当てたそうだが、そうでもなかったような。永山則夫氏と自分とを比較した記述が多かったし、法律や精神科病院の実態にも触れているのだが、なぜかボヤけて見える。著者がやはり自分に焦点を当てているからだと思った。(永山氏は刑を執行されているのに終始呼び捨てなのはなぜ?)私も病者の家族だが、あまり響かなかった。家族であってもなかなか理解しがたい行動にも、本人にはちゃんとした理由があることを教えてくれたのは横田泉氏著「統合失調症の回復とはどういうことか」だった。
読了日:12月1日 著者:夏苅郁子
真実―新聞が警察に跪いた日真実―新聞が警察に跪いた日感想
道警の裏金問題・泳がせ捜査失敗の記事・道警元幹部からの提訴(著者も被告の一人)の3つの時系列が読んでいるうちにちょっとややこしくなったがなんとか読了。警察と新聞社のなぁなぁはあるんやろうなぁと思っていたが、具体的にはそういう感じかとわかった。そんな体質を打ち破り道新が報道した裏金問題だけは道警も認めたのだった・・が、あとは道警(+元幹部)にしてやられた感。でも、真実(←表紙にデカデカ)はここにある!と著者は訴えている。泳がせ捜査失敗の話が実は・・という最後のあたりは、それが真実なら末恐ろしい話やわ。
読了日:12月6日 著者:高田昌幸
冬の鷹 (新潮文庫)冬の鷹 (新潮文庫)感想
解体新書=杉田玄白と、少なくとも私は記憶していた。前野良沢がその翻訳事業の盟主だったとは。但し、玄白の力がなくては出版にこぎつけることはなかったわけで。良沢も魅力的だが、私として今身につけたいのは玄白の実務力かも。蘭和(日)辞典もないのに(あったとしても専門用語とか文法とか難しい・・)この訳業はスゴイと思った。出版後の二人は対照的な人生。盛り上がりもなくその生涯の終わりまで淡々と描くのはやはり吉村流。平賀源内と高山彦九郎の登場は必要か?と感じるかもしれないが、読み終わるとやっぱり要るんやなぁ・・これが。
読了日:12月13日 著者:吉村昭
愛する伴侶を失って 加賀乙彦と津村節子の対話愛する伴侶を失って 加賀乙彦と津村節子の対話感想
伴侶を亡くしたお二人の対談。津村氏1928年、吉村昭氏1927年、加賀氏1929年生まれ、奥様は9歳若かった。私の父1928年、母1929年生まれ。母は吉村氏と同じ病、同じ79歳で逝った(父健在)。なので、自分の親と比較しつつ、敬愛する吉村先生の晩年のお姿を想像しつつ読んだ。闘病生活も大変だが、突然の別れもキツい。夫婦のあり方や死生観等対照的なお二人であるが、妻や夫への深い愛情については共通。お墓のことはどこもイロイロあるのね^^; 津村氏の最後の答えにキュン。自分たち夫婦の将来も考えさせられたなぁ。
読了日:12月14日 著者:加賀乙彦,津村節子
皇太子婚約解消事件皇太子婚約解消事件感想
皇太子(大正天皇)の后選びにあたり、宮中首脳が「顔が」「背が」「性格が」と言いたい放題^^; こんな話もありつつ、幼少時の皇太子、伏見宮家の歴史、禎子女王との婚約解消後の后候補浮上、その後の伏見宮父娘等々について、内親王御養育主任の日記を中心とした膨大な参考文献により書かれている。先日読んだ「大正の后」では知ることのできない婚約解消にいたる経過や明治天皇の思い・・興味深かった。「大正の后」でも登場した「宮中某重大事件」では婚約が解消されなかったから、今の天皇陛下がいらっしゃるんだなぁ。なんだかスゴイ・・
読了日:12月20日 著者:浅見雅男
(005)ストイックなんて無用だ (ポプラ新書)(005)ストイックなんて無用だ (ポプラ新書)感想
著者60歳からのトライアスロン挑戦。さすがはビジネスリーダー、ストイックではない金の使い方だ!FINISテンポトレーナ、TPマッサージボール、カスタムインソール等の充実グッズ、食事にはマンナンヒカリ、サプリはMUSASHI。審査を経て入会できるスポーツクラブで専属トレーナー付き筋トレ、OWS個人レッスンはライフセーバー同伴。瀬古さん紹介のトレーナーのマッサージや有名カイロプラクターによるケアで故障対策も万全。庶民にはムリ〜^^; ビジネスの話は思いつくままのエッセイ風。興味のある人にはこれもイイのかな?
読了日:12月23日 著者:原田泳幸
真昼の花火真昼の花火感想
四編の中で表題作がかなり長く中編。まだ三輪トラックが走る時代、繊維業界での新旧変化を描く。「旧」の家業を継がず、「新」の大手会社に属し板挟みになる【私】。どうなるどうなる?と読者はハラハラ。しかし物語は【私】の感情の起伏さえも淡々とした書きぶりで進んでいく。読者が望むようには相手をギャフンと言わせてくれない。そこが良い^^ 自伝的な二作もそれぞれに印象的で卒業証書の話の続きが気になる。ボクサーの話はモデルとなる人物がいるのだろうか。衝撃的なラストもあくまでも冷静な筆致・・。短編もイイです!吉村先生っ!
読了日:12月25日 著者:吉村昭

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