イギリスのブラウン(Brown,G.W.)らの研究で、統合失調症の再発率は、退院後の生活環境、特に退院先として親や配偶者のもとに戻る方が高くなることが明らかにされた−−のは、1959年。

その再発率の高さを検証するために用いられたのはEEExpressed Emotion:感情表出)。これが高い状態(高EE)の家族と低いそれとを比較すると、高EEの家族の方が再発率が高いという話だ。

(感情表出についてもう少し詳しく→クリック

17歳で統合失調症を発症した次兄は、母亡き後(1年弱後)に父が入院させる47歳まで、一度も入院したことがなかった。相当ひどい状況でも母が頑なに入院させなかった。

その分、中学生から高校生のビミョーなお年頃の私にとってもツラい日々が続いた。症状が落ち着いてからもイロイロとあった。
当時次兄は好きな女の子とともに私にも好意をいだいていたので、寝転んでいたらそーっとスカートの中をのぞこうとしたり、どさくさに紛れて胸をさわったり、デートをする相手がいないので母に懇願された私が次兄と映画を見に行かされたりした。次兄は「アベック(死語w)に見えるかな?」とうれしそうに肩を組んできて(瞬時に振り払いw)・・・
本人たっての希望で(主治医猛反対)、東京の予備校に行き、案の定破綻。予備校の寮を引上げに行った母が(いかにもけがらわしいという表情で)「ヤラシイ本がいっぱいあった。」とご丁寧に中学生の私に報告。寮から次兄が電話をかけてきて「●●さん(好きな女の子)とAちゃん(私)のこと考えたらオシッコに行きたくなる。」と言われたこともあったので恐怖倍増

大げさでなく、いつか私は次兄に襲われるのではないか?と10代20代の頃は思っていた。

まぁね、異性に興味持つのも性欲があるのも普通だけど、中高生の私としては急性期のガチャーンガチャーンとガラス割りまくったりわけわからんこと叫んだ次兄に加えてそういうコワさがあった。これは両親には話さなかった気持ち。話せなかった・・かな。

だから、理不尽と思える次兄の言動、行動や母への要求については過敏に反応して、偉そうに言ったり、キツくあたったりしてしまった。

高EE?・・ですよね〜母は私の気持ちを知らずに「やさしくしてやれ。」と言いましたけどね。その時は無理だった。どうしても。

50オンナになった今、時が私の心を癒し、もうそのコワさはほとんどなくなったし、標題の家族SSTを知って次兄への対応をするようになってから、さらに次兄の気持ちを聞くことができるようになった。次兄も私にイロイロ話してくれるようになった。

父はもう〜高EEよっ!当初から80代になっても高EE。発症当時も露骨にイヤそうだった。次兄に面と向かって「どうみてもおかしい!」「病気や!」って何回言っただろう。
母亡き後に何回か入院したのは、一緒には住んでいなかったけれど父の態度も影響しているのではないかと思う。
あの頃の母はどうだったか。次兄がいつも同じことを話すので父のみならず母も何回かに一回は「もう同じ話ばっかりやめて!言わんといて!」とか言っていたなぁ。

少なくとも・・・

家族SSTのDVDに出てくる「良い対応」をしていた記憶はあまりない。

外科医になる!誰が見ても聞いても無理なことを次兄が言った時、「あんたみたいな不器用な人が、なれるわけないやろ?」(正しいけど)みたいな対応、していたな・・・「声が聞こえる?病気のせいや!」ゆうてたな・・・

あの頃の両親に家族SSTの知識があったなら・・・と思う。時に幼かったり思春期だったりのきょうだいは病気の本人から離すことも必要ではないかと思う。今思うと母は勘違いしていた。中学生高校生の私を頼り過ぎた。

きょうだいは(親の)同士ではない。

親御さんにはそのことも忘れないで欲しい。厳しいかもしれないけど。

今、統合失調症のご本人に対する接し方に行き詰まりを感じる、ついつい感情的になってしまう、またその話か〜と本人を前にため息をついてしまって後から後悔・・・そんな家族の方に、ぜひこの家族SSTSocial Skills Training:社会生活技能訓練)というものを対策のひとつとして知っていただけたらと思う。
もちろんこれだけですべてが解決するわけではないです。でも、知らないより知っていた方が絶対良いと思います。

家族だって悲しんで悩んでツラい思いをしているのに、『家族が再発率を上げている』なんて言われたらくやしいじゃないですか(そういう問題?じゃないか・・

↓まめぜみの詳細、ぜひこちらからのぞいてみてください↓
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