7月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:850
ナイス数:22
ブラックジャックによろしく(13) (モーニング KC)の感想
精神科編9〜13を一気読み。まずは登場人物のみで統合失調症患者が皆そうであると決めつけないことが必要。
池田小事件後2年での医療観察法成立がこの巻のベース。この事件は後に精神障害とは関係ないことが判明している。やまゆり園の事件も容疑者が措置入院していたことがクローズアップされ精神保健福祉法改正の流れになったのは精神障害者に対する社会の考え方が当時と変わっていないということ。
親にも患者本人にも精神障害者に対する差別感情があるところや親の葛藤〜子の病気を受容する部分まで描いていることも実は重要と思う。
読了日:07月12日 著者:佐藤 秀峰
妄信 相模原障害者殺傷事件の感想
昨年7月26日に起きた相模原障害者殺傷事件の記事や取材記録をベースにした本。よって、知っている内容もあれば知らないこともあり。
ほとんどの日本人が忘れてかけているこの事件(裁判員裁判が始まればまた話題になるか)を思い出させるためには良い時期の発行と思う。
でも、差別感情といった根底のものはまだまだ変わらないだろう。あの事件のことを話をしていてやはり植松被告にやや同調する人がいた。想像力がない。後天的にもいくらでも「生産しない」「シモの世話が必要な」状態になり得るのに。私も、あなたも、あなたの子も。
読了日:07月14日 著者:朝日新聞取材班
訪問看護師が見つめた人間が老いて死ぬということの感想
図書館で何気なく借りたが読んでみると妙に私の周辺にマッチ。まず読んで初めて精神科訪問看護と知る。私には統合失調症の兄(55歳)がいるので、こんな風になっていくのか(もね?)の事例が参考になった。
88歳父については
・ゴミの分別が難しすぎる→ごみ屋敷
・年を重ねるともともと持っている悪いところが先鋭化→父の場合買い物依存がソレ、まさにソレ!
著者のお母様も亡くなる前にかなり散財されたそうで・・
ああ〜ウチだけではないと救われると同時に、ちゃんと老いて死んでいけるか、ワタシ?と不安になった一冊でもあった。
読了日:07月24日 著者:宮子 あずさ
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)の感想
今まさに「アウトプット」しているっ!(笑)読書する際、アウトプットしようと意識して読むのとそうでない場合とを比較するとそれは前者の方がよいだろうし、本に書いてあることをひとつでも行動に移そう・・にも賛同。時々「そんなふうにコピー取りから学べる人は、どんな業務でも、そしてどんな本からも学ぶことができます。」ってそうなのか?断言ですか?となる文章もありましたが・・。図書館本。
読了日:07月31日 著者:藤井 孝一
読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:850
ナイス数:22
ブラックジャックによろしく(13) (モーニング KC)の感想
精神科編9〜13を一気読み。まずは登場人物のみで統合失調症患者が皆そうであると決めつけないことが必要。
池田小事件後2年での医療観察法成立がこの巻のベース。この事件は後に精神障害とは関係ないことが判明している。やまゆり園の事件も容疑者が措置入院していたことがクローズアップされ精神保健福祉法改正の流れになったのは精神障害者に対する社会の考え方が当時と変わっていないということ。
親にも患者本人にも精神障害者に対する差別感情があるところや親の葛藤〜子の病気を受容する部分まで描いていることも実は重要と思う。
読了日:07月12日 著者:佐藤 秀峰
妄信 相模原障害者殺傷事件の感想
昨年7月26日に起きた相模原障害者殺傷事件の記事や取材記録をベースにした本。よって、知っている内容もあれば知らないこともあり。
ほとんどの日本人が忘れてかけているこの事件(裁判員裁判が始まればまた話題になるか)を思い出させるためには良い時期の発行と思う。
でも、差別感情といった根底のものはまだまだ変わらないだろう。あの事件のことを話をしていてやはり植松被告にやや同調する人がいた。想像力がない。後天的にもいくらでも「生産しない」「シモの世話が必要な」状態になり得るのに。私も、あなたも、あなたの子も。
読了日:07月14日 著者:朝日新聞取材班
訪問看護師が見つめた人間が老いて死ぬということの感想
図書館で何気なく借りたが読んでみると妙に私の周辺にマッチ。まず読んで初めて精神科訪問看護と知る。私には統合失調症の兄(55歳)がいるので、こんな風になっていくのか(もね?)の事例が参考になった。
88歳父については
・ゴミの分別が難しすぎる→ごみ屋敷
・年を重ねるともともと持っている悪いところが先鋭化→父の場合買い物依存がソレ、まさにソレ!
著者のお母様も亡くなる前にかなり散財されたそうで・・
ああ〜ウチだけではないと救われると同時に、ちゃんと老いて死んでいけるか、ワタシ?と不安になった一冊でもあった。
読了日:07月24日 著者:宮子 あずさ
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)の感想
今まさに「アウトプット」しているっ!(笑)読書する際、アウトプットしようと意識して読むのとそうでない場合とを比較するとそれは前者の方がよいだろうし、本に書いてあることをひとつでも行動に移そう・・にも賛同。時々「そんなふうにコピー取りから学べる人は、どんな業務でも、そしてどんな本からも学ぶことができます。」ってそうなのか?断言ですか?となる文章もありましたが・・。図書館本。
読了日:07月31日 著者:藤井 孝一
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コメント
コメント一覧 (2)
障害者を排斥しようと云う発想は、生産性のない老人は、社会の重荷・邪魔だと言う発想につながると思います。
少子高齢化が進んできて、長生きは社会の迷惑になりかねない感じを抱きます。
新聞やニュースで、年金問題や高齢化が問題にされる時、身のすくむ思いが時々します。
「ちゃんと老いて死んでいけるか」それって、私にも
今まで考えてきた「どう生きるか」と同じくらい(というか、今はもっとかも)大切な問題だよね・・。
相模原の事件から1年過ぎ、ニュースでも多少は取り上げられましたが生産性のない者は・・・という考え方、どれだけみんなが真剣に考えたかと言えば・・???ですね。おっしゃるとおりの危惧を私も抱いております。
私はそれとともに、この事件直後から被告が「措置入院」していたということがクローズアップされ、もっと退院後フォローできていたらというような論調になり精神保健福祉法改正の運びになったことに、この国全体の精神障害者への考え方を見る思いでした。ライシャワー事件のあとの「野放し論」と何が違うでしょうか。
もちろん、精神保健福祉の観点から議論すべきことがらもあるかもしれませんが、今回注目すべきは上に書いていただいたような、障害者や高齢者福祉等のあり方、考え方ではないかと思います。
19人という尊い命の犠牲があったこと、それは絶対に許されないのだということが強調されていないと思うのは気のせいでしょうか。
ちゃんと老いて死んでいけるか・・・父に「なんでそんなことすんの」と小言を言うたび将来の自分に言っているようで、なんとかうまく死ねるように日々模索(何をっ!?)しています