KY、MK5…をただ辞書のように用例をあげて説明しているだけでなく、KY語とは?から始まって、メリットやデメリット、文学博士ならではの解説があり、興味深く読めました。

そう、著者は日本語の専門家なのです。

DK、ND…こういう略語は使い慣れています。会計士は。クライアント名称はそのまま声に出して話せません。守秘義務、ありますから。

でも新人の頃、転職したての頃、その略称がどの会社のことかを覚える努力が必要になります(少なくとも私はそうでした)。

KY式日本語は、文章が略語になっていることがほとんど。若い人達は、KY式を使うためにわざわざその略語が意味するところを覚えているわけで…

なんというか、ある意味すごいなぁと感心しました。
携帯メールで活躍している…のはわからなくもないですね。英文の「ASAP」みたい。

でも…

MH(まさかのほふく前進)

は、この文章を使うシチュエーション自体がわかりません


勉強になったような、ならなかったような…

若い人を理解する努力を若干してみました。

でも、この本の内容がすでに古くなっている可能性も…ありますよね

「KY式日本語−ローマ字略語がなぜ流行るのか」
北原保雄編著「もっと明鏡」委員会編集 大修館書店